心身ともに限界を超えよ〜夏合宿を前に 2004/8/11

 夏の敗戦から早や1ヶ月。甲子園も始まり、世間ではまだまだ夏真っ盛りですが、 新チームは秋に向けた準備を着々と進めています。練習試合もすでに開始し、有望な 1年生が何人も現れるなど、3年生が抜けた若いチーム内には激しい競争が生まれて います。

 そして何より、今日から夏合宿が行われます。この合宿の出来如何が秋の大会、 ひいては来年までのチームの実力、命運を決定付けると言っても過言ではありません。 それだけに選手達には自らの限界に挑戦してもらいたいものです。

 『限界への挑戦』―言葉では簡単なことですが、私自身自戒を込めて申しますと 当然ながら生半可なことではありません。OB諸氏の中には血の滲む経験をされた方 もいらっしゃると思いますが、どうしても自分には甘くなってしまいがち。その結果、 チームも飛躍のチャンスを逸してしまうことがままあるものです。しかし、学院が 本気で甲子園を視野に入れている今日では、かつてのようないわゆる”甘ちゃん”な 合宿にしてしまうととても夢実現とはいきません。

 特に夏合宿は、毎年1年生部員にとっては初めての集団生活となります。朝から晩 まで文字通り野球漬けであることはもちろんのこと、先輩後輩の上下関係や礼儀作法など も徹底的に学べる最高の機会です。肉体的にも精神的にも決して壁を設けず、とことん 苦しみ抜いて、貪欲にあらゆる術を身につけて帰ってきてくれればと願うばかりです。

 合宿が明けたら、秋の抽選まで残り10日程となります。抽選日にはベンチ入りメ ンバーも確定しますので、レギュラー争いも一層過熱することでしょう。レギュラー 選びで学年は関係ないとの方針の松本監督を悩ませるくらいまでにチーム内で個々の 成長が著しくなれば、来春の選抜も見えてきます。OBの皆様で時間に余裕のある方 はぜひとも、合宿先の修善寺に足を運んでいただき、選手に叱咤激励をしてあげてく ださい。1人でも多くのOBに参加していただくことが選手達にはえもいわれぬ刺激 となりますので、何卒ご協力よろしくお願いします。


2004.8.11
(文責:広崎正隆 S63卒)