2005年春の大会 2回戦観戦記 2005/04/05




 〜対中野工業戦 @江戸川区球場 12:30プレイボール〜

 ようやく春を思わせる心地よい暖かさの中、江戸川区球場で 行われた中野工業戦を観戦して参りました。

 実はその試合の前に行われていた日体荏原対豊南高校戦も後 半の少しを見る機会があったのですが、その最終回で3エラーに より2点差を跳ね返してのサヨナラ勝ちを収める日体荏原の勝利 の姿を目の当たりにし、高校野球の難しさを改めて感じさせら れる中、学院の試合はスタートしました。

 この試合は登録選手がわずか11名の中野工業が相手です。そ れだけ取れば学院優位に試合を運べるはずとの憶測があっても おかしくないところです。

 ところが、試合直後より学院のリズムはどこかおかしい。 フォアボールとエラーを重ね初回に1点を献上し、先行されまし た。その裏に4番来島君の三塁線を破るタイムリーヒットで追い ついたものの5回までは硬直状態。先発の前田君もリズムに乗れ ないまま相手に助けられる部分もありながら何とか相手を初回 の1点に抑える投球を続けてきました。5回の裏にはやはり相手の ミスを絡めつつ2点を取り、7回に1点を返されるものの終わって みれば3−2と僅差の勝利。「勝って兜の緒を締める」べき結果と なりました。

 何が足りないのか。それぞれに考えるべき事ですが、小生の 見る限り、まだまだ選手達の意図の伝わるプレーが少ないよう に思います。どの球を待っているのか、どこに打ちたいのか、 どんな打球を打ちたいのか、次に取るべきプレーは何か、など。 どれも大事な事だと思いますが、選手達の意識に軸が感じられ ないのです。

 試合をする目的は「勝つ」事にあるわけですから、大きな仕 事が出来ない自分がいるとすれば小さな仕事をこつこつと積み 重ねていくしかないという事だと思います。その為に選手全員 がそれぞれの役割を意識し、コンセプトを持って一つ一つのプ レーを重ね、一丸となって勝利を目指して欲しいと思います。

 自分の「できる」事には自信を持てるはずです。それぞれが 背伸びをせず、できる事を確実に積み重ねていく意識さえあれ ば、もう少し勝利は近くにあるはずだと思います。

 春の大会は3回戦は6日(水)多摩一本杉球場で対八王子高校戦 です。気持ちを入れ替え、しっかり集中し、意図の見えるプレー をしていって欲しいと思います。

 老婆心ながら自分なりに感じた事を書かせてもらいましたが、 とにかく・・・

「頑張れ!学院!!」


2005.04.05
(文責:水藻光 H6卒)