秋季大会展望
〜試されるニュー学院野球部〜 2005/09/06





 9月3日(土)、秋の大会の組合せ抽選が行われました。その結果、 初戦は10日(土)の12時試合開始、相手は国士舘高校と決まりまし た(2回戦以降ブロックの詳細な組合せは 【試合情報】 をご覧下さい)。 国士舘はこの夏の東東京代表校で、初戦からいきなり厳しい試合 になることは間違いありませんが、相手にとって不足なし、上を 目指す以上申し分ないと言っていいのではないでしょうか。

 学院は過去幾度となくビッグネームの高校と対戦し、好ゲーム を繰り広げて参りました。今回もまさに選手たちには試練ですが、 どこと戦っても五分の戦いをする、伝統の学院魂を見せつける絶 好の機会です。

 記録だけで見ますと国士舘は、夏のレギュラーでは二遊間が残 留(2年)、他はすべて世代交代となります。甲子園を経験したこと は新チームにも計り知れない成長をもたらしていることでしょう が、それでもほとんどの選手がレギュラーとして初めて迎える公 式戦。一方で学院は主力部隊が夏から数多く残っており、実戦経 験は十二分にあります。その両者が緊張する初戦で相見えるわけ ですから、かなり互角の展開になることが予想されます。松本監 督もその点を意識し、「大事なのは立ち上がり。前半に無駄な点を やらずに競り合って行ければ何とかなるのではとないか」と、冷 静な見方をしています。

 すでにお伝えしました通り、学院野球部は先月仙台遠征を行って います。仙台育英高校を始め、宮城県の実力校と6試合対戦、詳細 な報告は省かせて頂きますが、選手は現時点での自分たちの実力レ ベルを痛感し、そして今夏も1、2年生だけで戦ってあと一歩だった 仙台育英との試合で全国レベルの野球を体験し、一回りも二回りも 成長しています。同じ野球でも意識の違いによって当然質は変わっ てくるもので、その意味において秋を目前にして本当に貴重な経験 が出来たと思います。この場をお借りして、ご協力を頂戴しました OBの皆様、関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。松本監督自身、 初戦が国士舘と決まって、「仙台育英の胸を借りていてよかった。 選手たちは国士舘であっても臆することなく、堂々戦ってくれるは ず」と、成長の証をこう語っています。

 夏合宿や仙台遠征を経て、松本監督の狙い通りチームは上昇基調に 入りました。無限の可能性を秘める高校生は、ちょっとした経験で がらっと変わります。今まさに、学院野球部がその転換点を迎えて いるところです。ここで本当に次なるステージに上がれるか、その 試金石として国士舘を最初の相手とする今回の秋季大会は見物です。 ご存じのように秋はすべて土日、祭日にしか試合は行われません。 ブロック戦は一本杉球場の近くの国士舘グランドでやや不便な面は ありますが、どうかこの夏にお寄せ頂いた学院野球部への熱い熱い 期待を引き続き新チームにも振り注いで頂き球場に皆さん足を運ん でください。そして、後輩の勇姿に叱咤激励を頂戴出来ましたら、 選手たちは確実にピンチをチャンスに変えていくことでしょう。 ご声援、ご支援、何卒よろしくお願い致します。


2005.09.06
(文責:広崎正隆 S63卒)