2007年展望 2007/01/15




 2007年は全国的にも平穏な陽気で幕を開けました。OB会員の皆様に おかれましても、ご健勝のことと存じます。大変遅くなりましたが、 本年も何卒よろしくお願い致します。本来ならば去年のうちにご報告 すべきだった納会の模様ですが、筆者の業務上の都合で年も改まった 今号でお伝えしますこと、お許しください。

 さて、まもなく早稲田大学に早実の斎藤佑樹投手が入学します。 それに先立って13日からは野球部の練習に参加、東伏見のグランドも フィーバーするファンとの無用なトラブルを避けるため柵を設けるな ど、早くも今年も去年に引き続きワセダが世間の注目を浴びる予感が します。斎藤投手がどう成長していくのか、人気が低迷していた六大 学野球にどうスポットライトが降り注ぐのか、関係者ならずとも興味 は尽きません。しかし当OB会としましては、彼とともに同期入部を予 定している久喜、玉地、見村の学院3選手に大いに期待を寄せます。 全国からは2004年の選抜優勝、夏の選手権準優勝校の愛媛・済美、 福井優也投手が1浪して、同じく愛媛の今治西から注目のスラッガー 宇高幸治選手、プロのスカウト陣もうならせるほどの速球を放る福岡 大大濠の大石達也投手ら蒼々たるメンバーも集まります。そんな中昨 秋で引退した竹内仁史選手に負けず劣らず、神宮球場で学院の名を轟 かせてくれることと信じております。後述しますが、3選手は年末の 納会にもゲストとして招き、しっかりと激励しております。

 ところで、今年の学院野球部はどうなのか?大学野球部のことより も皆様は気になさっていることと思います。残念ながら秋の大会でブ ロック初戦、芝浦工大を相手に6-9で敗れたため、春の大会は2年連続 の予選会スタートとなりました。同じブロックには優勝した堀越、さ らには甲子園経験校の東亜学園、他にも都立の実力校、都文教や都国 分寺などがひしめいていて、戦前から「死のブロック」の1つにも挙げ られていたほどです。負け惜しみではなく、堀越といえども初戦敗退 の可能性はありましたし、学院が優勝する可能性もありました。結果 についてはチーム一同しっかり受け止め、反省すべき点は反省してい ますが、必ずしも力が決定的に劣っていたわけではなく、白村主将の 下、次なる巻き返しを誓っております。

 予選会は3月中旬から始まります。去年のケースではこの予選会の ブロックを圧倒的に制し、その勢いを駆って4月からの本大会も都富 士森、豊南を相次いで撃破、4回戦では日大三高をあと一歩のところ まで苦しめました。却って本大会組より早くから公式戦の感覚を身に つけられるわけですから、予選会出場というのも決して悪くありま せん。戦力も冬場のトレーニングを経て着実に向上しています。人数 が多く争いが激しい投手陣も個々に課題を克服し、1、2年生ともに球 威や制球力に磨きがかかっています。まだ練習試合が禁止されている ため実践での力量は図れませんが、春だけでなく夏を見据えても一体 誰が主戦の大黒柱にのし上がっていくのか、松橋監督もうれしい頭痛 の種に悩まされそうです。守備や攻撃に関しても大型の選手が揃って いるだけにそれぞれ皆力があり、現在取り組む筋力アップ練習でさら に成長し、期待が持てます。実践経験を積むことと合わせやるべきこ とはまだたくさんありますが、目的意識を持った選手の集団は必ずや 飛躍します。ワセダが早実を中心に騒がれた昨年、その中でも蚊帳の 外に置かれた悔しさ、屈辱感を今年は堂々と晴らしてくれるはずです。

 こうした思いは、OB会員皆共通のものでありました。そのことを確 認出来たのが12月17日に行いました年末恒例のゴルフ&納会。冒頭に も触れました通り報告は去年のうちにすべきところ、ここまで延び延 びとなってしまい反省しています。今回はゴルフは4組14人、納会には 社会人OB15人に学生OB(高3の3選手含む)28人の計43人に参加して頂き、 大盛況でした。ゴルフ、納会ともに過去最多の参加者数で、いかに学 院野球部に対する皆様の思いが熱く強いか、そして当OB会の活動が認 知されてきたかを物語る結果だったと言えます。改めましてお集まり 頂きました方々には心の底からお礼を申し上げます。また、ご都合が 悪く参加出来なかった方も、すべての皆様が同じ学院野球部OBなので すからいつでも気軽に顔を出してください。

 簡単にお伝え致しますと、ゴルフは以下の通り(敬称、スコア略) でした。
【第4回OB会コンペ結果(於:富士国際ゴルフ倶楽部 富士コース)】
優勝:小林淳(前回6位)    準優勝:加藤信幸(〃不参加)
3位 :高橋宏之(〃1位)      4位:広崎正隆(〃10位=B.B)
5位 :加藤光晴(〃3位)      6位:平井三郎(〃不参加)
7位 :秋津宏機(〃7位)      8位:黒田敏昭(〃2位)
9位 :白石徹太郎(〃不参加)   10位:栗原貴之(〃11位=B.M)
11位:小柳邦法(〃4位)     12位:栗山雅史(〃5位)
B.B :高橋治彦(〃不参加)    B.M:松橋邦芳(〃8位)
ニアピン:黒田敏昭/小林淳
ドラコン:白石徹太郎/白石徹太郎
ベスグロ:高橋宏之

 以上のように、優勝は小林淳さん(S60卒)が周囲の度肝(??)を抜 いて初優勝をさらいました。おそらくご本人が一番新ペリアのすごさ を驚かれていると思いますが(!?)、事務局としましてもちょっと想 定外だった面も正直あり、(小林さんすいません・・・)優勝賞品とし て用意してました超豪華ブルゾンのサイズが巨漢のチャンピオンには 全く合わずに取り替えなければならない羽目となりました!天候は曇 りでしたが風はほとんどなく、12月とは思えないほど温暖な最高のゴ ルフ日和だった上、手入れも行き届いた素晴らしいゴルフ場を手配し て頂いた加藤光晴さん(S37卒)にはいつもいつも感謝しております。

 ただ、今回1つ反省しなければならないことがありました。それは 帰りの渋滞。ある程度は予想していたものの結果的にはかなりのゴル フ参加者が、夜6時から新宿で開始した納会に間に合いませんでした。 事務局の仕切りとしては最悪の事態となってしまい、お詫びのしよう もありません。次回以降は面倒でも新幹線等公共交通機関を使ったプ ランにしますので、この度の不手際は何卒お許しください。

 その納会ですが、引退した竹内仁史選手の慰労を兼ねたこともあっ て若さ漲る学生がわんさと足を運んでくれて、本当に喜ばしい限りで した。竹内選手は、「OB会の皆様のご声援が励みとなって4年間やり 遂げることが出来ました。ありがとうございました」と挨拶、万雷の 拍手を浴びていました。またこの他にも、竹内選手に続く大学2年生 の浜島投手とマネージャーに就任した渡辺、学生コーチに就任した寺 田の3君、さらに1年生の佐藤祥投手、上述した高3の3選手に対しOB会 から熱い激励をしたところです。加えて、昨春から東大に進学し、東 大野球部に入部した異色の1年生新納選手にも、学院OBの代表として 立派に神宮で活躍することを期待し励ましの言葉をかけました。こう して予定の2時間はあっという間に過ぎ去り、あとは各代分かれて思い 思いの二次会に流れて行きました。

 今年に入り、早稲田大学は箱根駅伝で5年ぶりにシード権を獲得し、 ラグビーは相変わらず他の大学勢を寄せ付けない強さを発揮していま す。何度も何度も書きますが、こうした状況で学院の置かれている立 場は芳しくありません。ワセダ全体で足手まといにならない、いや日 本中が注目するワセダにあっても一際光り輝く存在であるためにはも うなりふり構わず学院野球部が率先して結果を出すしかないのです。 OB会としても単なる傍観者で居続けることはやめ、積極的に野球部強 化策を打ち出すつもりです。その一環として大学野球部との関係を再 構築し、頭を深く深く下げて教えを請うとともに、学院・大学一体で の7年野球部といったものを実現させたいと思っています。幸い高3の 3人の加入で大学には学院出身者が7人となり、早実に続く大きな勢力 となっていきます。應武監督や野村前監督とも連携をとってワセダブ ランドをさらに確立させます。場合によっては斎藤佑樹投手にもコー チとして学院に来てもらうことがあるかもしれません。身近に、目と 鼻の先に願ってもないお手本が揃っているわけですから、この環境の 良さを今後は十二分にフル活用し本気で「都の西北」を甲子園のアル プススタンドで木霊させましょう!皆様もどうか公私ともにこれから OB会に力を貸してください。よろしくお願いします。



2007.01.15
(文責:広崎正隆 S63卒)