春季大会目前!学院展望
〜新OBとともに激励!!〜 2007/03/17





 いよいよ球春到来。例年以上の暖冬でチームの調整が急ピッチで進む中、 17日から学院は春季大会一次予選に臨みます。組み合わせはすでに当HP でもご案内の通り、初戦は本郷高校、勝てば翌17日に錦城学園、ブロック 決勝では東亜学園が予想されるところです。

 大会に先立ち、今月10日には「3年生卒業&OB会入会記念」の恒例行事 を行い、同時に春季大会の必勝を期した現役激励会も盛大に挙行しました。 昨夏、大いに期待されながらも都府中西に足下をすくわれ、斎藤佑樹投手 率いる早実との対戦が実現しなかったことは皆様もご記憶に新しいことと 思います。その3年生、全員が無事に卒業(!)を果たし、晴れて我々OB 会のメンバーとして仲間入りすることになりました。1人1人、新OBとして 現役に夢を託す激励の言葉をかけ、特に鈴木大地前主将は、「勝ち抜けな いブロックじゃないので頑張って勝ち抜いてくれ。春の優勝を目指せ」と 檄を飛ばしてくれました。

 これに対し、現役を代表し白村主将が、「3年生の存在はとても大きく、 新チーム以来まとめるのが大変だった。冬春を過ごしてようやく戦える チームになってきたと思う。やってきたこと信じて、どこにも負ける気は しないので、1つ1つ大切にして勝ち上がり、夏につなげる春にしたい」と、 力強く立派に抱負を語りました。松橋監督は、「卒業する3年生のレベル はトップレベルと思っている。そういう選手が集まっていながら去年の 夏ベスト16や神宮に行けなかった。この現実は厳しいものと受け止めて いるが、3年生は貴重な財産を残してくれた。今の選手は君らを基準に、 何とか君らを追い越していく、乗り越えて行くんだという思いでやって いる」と、偉大だった3年生に最大級の賛辞を贈り、そして新生学院の 目指すべき道を語ってくれました。

 ちなみに、3年生総勢35人のうち、久喜、玉地、見村、山中の4選手が 大学野球部に入部し、さらに森田選手が準硬式で野球を続けるとして います。それぞれ、「レギュラー取れるように頑張るので応援よろしく」 (久喜)、「4年間続けて人間的に成長したい」(玉地)、「まず新人 戦でレギュラーとして出れるようにしたい。そのあと1軍のレギュラー 取って頑張る」(見村)、「投手は競争激しいが投げさせてもらえるとき は抑える」(山中)、「今までチャレンジしたことない投手とやって レギュラーとりたい」(森田)と、体育会に入るにあたっての決意表明 がありました。野球部には同期生に全国制覇した早実軍団がいますが、 先輩に4人学院OBがいて今や一大勢力になっただけに、何も憂えること なく思う存分暴れまくってほしいものです。

 さて、一冬越したチームの状況ですが、秋の初戦敗退をバネに個々の 選手が課題を持って練習に取り組んだ結果、成果は確実に現れてきて います。白村主将の強いリーダーシップもチーム力の底上げにつながっ ていて、見違えるほど成長しています。もともと大型選手が多く、 パワーは甲子園常連校にもひけを取りませんでしたが、そこに技術が 加わり、充実した冬トレが出来たことを物語っています。投手陣は、 エースナンバーを付けた2年生の木村投手を筆頭に、球威、制球力ともに アップ、あとは実践での経験を積んで打者との駆け引きや試合展開に 応じた投球術を身につける段階に来ております。春の大会はこの実践 練習が不足している者同士の戦いですが、1戦1戦勝ち抜く過程で選手達 が自然と学んでいくものですから、さらなる飛躍を楽しみにしましょう。

 守備面では、まだ細かい連携プレーなどが出来ておらず、発展途上の 感は否めません。こちらも夏に向けて実践を積みながら、徐々に精度を 上げていくしかないでしょう。ただ、要所要所のポジションを守る選手 達は皆強肩で、基礎体力は十分に備わっています。素晴らしかったと誰 もが認める昨年のチームを越えられるか、あとは選手のどん欲さ、ひた むきさがどの程度かにかかっていると言えます。

 一方で打線ですが、心配されていた思い切りの無さがかなり解消されて きました。ネット裏で見ていてもなぜ打たない?、なぜそんな中途半端な 振りをする?と首を傾げたくなる光景がこれまで何度もありました。簡単な ようで実は意外と難しい思い切り振り抜く姿勢は、個々の選手が自分自身に どれだけ自信を持っているかが決め手となります。新チーム成り立ての昨秋、 前述した白村主将の言葉にもあった通り、「3年生の存在があまりにも大き 過ぎた」ため、精神的支柱を失ったチームは文字通り抜け殻状態で惨めな 結果となったのです。それが時間の経過とともに、厳しいトレーニングを 経るとともに自覚が芽生え、偉大な先輩の姿を追い求めるのではなく自分 達の野球をしっかり見据えることが出来たことから、体格に見合った打球を ポンポンと外野に飛ばせるまでになりました。打線に厚みが出れば怖いもの なし、いかなる好投手でも気の抜けない打線が相手なら9イニング抑える ことは困難で、どこかで必ず失投はあるはず、そのワンチャンスなりツー チャンスを活かせるチームに育てば、夏の西東京制覇も現実に近づきます。 そのステップにこの春があります。

 「相手はどこでも構わない。問題は自分自身に勝てるかどうかだ」、松橋 監督は常日頃からこう選手に話しています。一次予選、特に戦う相手の戦力 分析はしておりませんが、監督の言葉を借りれば、本郷だろうが東亜学園だ ろうが、関係ないということです。昨年も春は一次予選から勝ち上がり、 本大会では日大三高にあと一歩のところまで行きました。今年は本大会の 組み合わせもかなりの激戦ブロックに入っております。相手には全く不足 ありません。ただただ、自分、そして仲間を信じて、勝つのみ。我々OB会は 静かに現役の力を見守りましょう!応援よろしくお願いします。



2007.03.17
(文責:広崎正隆 S63卒)