さあいよいよ21日、ブロック決勝戦
〜東亜学園に挑む学院球児!〜 2007/03/19





 17日、18日と学院は無難にコールド勝ちし、東亜学園と4月から始まる 春季大会本大会の出場権を懸けて相見えます。その一次予選ブロック決勝 は21日(祝)午前10時から桜美林球場にて行います。周辺に駐車場もいくつ かございますので、どうか皆様応援よろしくお願いします。

 さて、前号の展望にも書きました通り個々の打者が自信を持ってバット を振り切れるようになったことから、初戦の本郷戦は4イニングで11点、 ヒット11本(内長打4本)、次の錦城学園戦では8イニングで7点、ヒット12本 (内長打3本)、と打撃好調です。2回戦では奪った点の内6点がタイムリーと、 チャンスでの一本が出ていることも勝負強さを窺わせます。特に上位打線は、 ツボにはまると桜美林球場の外野に張ってあるネット直撃の目の覚めるよ うな打球をポンポン放ち、それはそれは頼もしいばかりです。もちろん、 これまで超一流の投手に当たっていないこともあるでしょうが、春の大会 は練習試合が解禁になった直後でまだ生きた球を打つ機会が少ないことを 考えれば、率直に評価していい点です。

 一方、投手陣ですが、初戦では2投手で被安打3(内イレギュラーヒット1、 内野安打1)、2回戦は当たり損ないの投手前ボテボテ内野安打の1本のみ。 内容としてはほぼ完璧に相手打線を抑え込んだと言っていいでしょう。 前述のように、相手も生きた球を打っていない時期とはいえ、こちらも まずまずの出来ではないでしょうか。四死球は相変わらず出てはいますが、 かつての学院に見られた勝手に崩れる気配はなく、ネット裏で観戦してい ても安心して見ていられます。リズムが良ければ当然バックも無駄な失策 はないもの。ヒヤッとする捕球は内外野でときどきはありますが、これも 展望に書きました通り、強肩が生きて大事には至りません。

 問題は走塁です。少しずつ意識は変わりつつあり、次の塁を盗ろうと する素振りは見せますが、それもまだ素振りだけ。相手守備陣やバッテリー にプレッシャーをかけるほどではありません。リードにしろオーバーラン にしろすぐさま効果があるものではないにせよ、牽制悪送球や余計な返球 を誘って楽に進塁することも何回かに1回はあるはずです。春ならばなお さらです。常にボールがどこにあるのか、ランナーになったら相手の守備 体系も頭に入れてどう動くべきか迅速に判断出来なければ、これから確実 に増える接戦には勝利出来ないでしょう。

 ところで、東亜学園に関しては様々な情報が錯綜しております。今年は 弱いという話から、上田監督の指導でなんだかんだ言ってもそつのないチ ームに仕上がっている、云々。とはいえ実際にご覧になったOBのお話など を総合しますと、やはり倒せない相手ではないようです。本大会に出場す る上で、出場してもいきなり日大鶴ヶ丘と当たることを考えても東亜学園 という相手はうってつけで、ここを撃破してこそ価値あるブロック優勝、 本大会出場となるはずです。現時点での走攻守の中身は上記の通りですが、 全体的に調子は上向きですので、あとは名前負けをしないようにするだけ。 OBの熱い声援も選手には大変な励みとなりますので、冒頭にも書きました 通りどうか球場にご参集頂き、彼らの勇姿を見守ってあげてください。



2007.03.19
(文責:広崎正隆 S63卒)