2008春季大会展望
〜シード権獲得に向けた挑戦始まる〜 2008/03/26





 初戦の相手がついに決定!

 注目された我が学院の春季大会初戦は、予選第4ブロックを勝ち上がった 都大泉に決まりました。一次予選の3試合、初戦を7-0の7回コールド勝ち、 準決勝の都府中西を5-2、決勝戦大方の予想通り都小山台との対戦では8回 に逆転し3-2と、点数結果から推測しますと非常に手堅い印象を受けます。 学院も気を引き締めてかからねばならないでしょう

 ところで、3年ぶりに本大会からの出場となる今年の学院野球部、果たし て仕上がり具合はどうなのか、OB会員の皆様は気になるところだと思いま す。「非常にいいブロックのくじを引いてくれた」――松橋監督は、今回の 組合せについてこう語ってくれました。初戦の相手は冒頭書いた通りですが、 2回戦では桜美林か帝京八王子との勝者と当たります。どちらが来るにせよ 厳しい戦いが予想されるわけですが、それを差し引いても「いいブロック」 と指揮官が評するには、それだけの自信が今のチームにはあると言っていい でしょう。

 では、その自信は一体どこから来るのか?何といっても安定度を増して いる投手陣への信頼です。まだまだ発展途上にあるため夏にはさらに磨き がかかるわけですが、現時点でも十分全国で通用するだけのレベルにある 絶対的なエース鶴谷投手を筆頭に、ベンチには完投能力のある元気な投手 が複数入っています。鶴谷投手にはすでに大学野球部も注目しており、冬 を越してどこまで成長したか、この春の投球にはいろんな意味で関心が集 まるものと言えます。昨秋、東海大菅生とのブロック決勝戦で不甲斐ない 結果に終わり流した涙、あの涙が無駄ではなかったことを証明する場がも うすぐそこに来ています。

 攻撃面については、走力、小技が冴える1、2番コンビに、破壊力ある クリーンアップと、非常にムラのない打線となっています。秋の段階では まだ荒削りな部分が多く、東海大菅生戦では再三再四チャンスを作りなが ら攻めあぐねたという反省があります。この冬は打線のつながりを意識し て練習した結果、どこからでも点を取れるまでに成長を遂げました。最近 の練習試合で見ましても、敗れはしたものの木更津総合戦では不動の4番 吉原主将が豪快な一発を放り込むなど、全体的に上げ潮です。「春は投手 力」と言われますように、冬トレーニングが明けてまだ実践練習が乏しい この時期はどこのチームも投高打低が当たり前ですが、今年の学院に限っ てはその常識は当てはまらないと言っても過言ではありません。初戦から 格の違いを見せつけ、打線全快といってもらいたいものです。

 こうして見てきますと、指揮官が自信を持つ所以もよく分かります。 では死角はないのか――懸念材料をあえて挙げるとすれば、“油断”で しょうか。いつでも点が取れるといった油断、接戦になったときの投手 交代の油断、逆にリードしているときの失点に関する油断、こうしたこ とはいつの時代も変わらないことではありますが、戦力が近年になく充 実している現チームこそより細心の注意を払うべきです。いずれもベン チサイドの問題で、どんなに能力が高い集団であっても瞬時の作戦ミス で勝ちを逃すことは高校野球の世界では多々あるわけですから、ぜひと も選手の力を100%引き出して勝利につなげてほしいと願います。春季 大会は序盤が春休み期間中のため平日が多いですが、2回戦の桜美林、 あるいは帝京八王子戦は5日(土)ですから、どうかOB会員の皆様、家族 サービスやデートの一環で応援に来て下さい!よろしくお願いします。


2008.03.26
(文責:広崎正隆 S63卒)