3年生卒業&OB会入会祝賀会開催!
〜悔しさを糧に未来へ羽ばたけ〜 2009/03/30





 日本国中がWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本代表の活躍に 一喜一憂する中、今月21日(土)、学院を卒業した3年生のお祝いの会が開かれ ました。15年ぶりに夏のシード権を獲得したものの、昨夏4回戦で法政大高 相手に苦杯を喫した代も来月から大学生、時間の経過の早さを改めて痛感する ところです。

 卒業生25人のうち6人はすでに大学野球部に入り、夢の舞台を甲子園から 神宮に移し動き始めています。そのメンバーも一同に会した会合では、まず 吉原前主将が、「2年連続でシード権を獲得してほしい」と、間近に迫る春季 大会を前に後輩を激励しました。さらに土田前副将も、「春は夏に向けて勢い つける大会。勝つためには仲間を信頼してやるように」と貴重なアドバイス。 不動のエースだった鶴谷投手も、「接戦になったら気持ちの強い方が勝つ。自信 持って頑張ってほしい」と、1点差で敗れた昨夏を思い起こしてか精神面の強さが いかに重要であるかを強調しました。「怪我には気をつけるように」「悔いを残すな」 「特に新3年生は夏までの一分一秒を無駄にしないように」といった声も相次ぐ中、 「今年は力あるチーム。絶対に甲子園まで行ってくれ!」と、夢を逃してまだ日が 浅いOBなり立ての熱い想いも出されました。

 これを受け現役を代表し今岡主将は、「入部した頃は毎日怒られてミーティングも 大変でしたが、練習を積み重ねるうちに頼りがいある先輩だと感じました。本当に ありがとうございました。春は(昨秋敗れ、春は4回戦で当たると見られる)帝京を 倒して優勝します。そして夏は、(センバツが早実と慶応で騒がれる)早慶戦の "早"を学院にしてみせます」と、卒業生への贈る言葉とともに力強い決意表明を 行いました。

 この後出席したOBからは、「何かに打ち込む人は魅力がある。ぼんやり生きて いても得るものはない。何でもいいから充実した大学生活を!」(寺田氏・H17卒)、 「大学は自由なところだけにその他大勢にはならないように。周りに流されると 後悔する。どこかで自分はこれだけは負けないというものを作るように」(佐藤 祥氏・H18卒)、「1年に1度でいいから25人仲間で集まってほしい。そして、 大学野球部に入った6人はみんなで助け合って1人も脱落者が出ないように4年間を やり遂げてくれ。他の卒業生も時間あれば学院に来てノッカーやバッティング投手を やってほしい」(木田氏・S50卒)などと、それぞれ卒業生にエールを送って頂き ました。さらに、学院OBではないものの大学野球部を引退したばかりで、現在 学院のコーチを務めてくれている神谷雄毅氏は、「野球を続ける6人は技術を練習で 盗み、アピールしていくように。自分で決めた道なのだからがむしゃらにやって ほしい。他の卒業生も大学生活を楽しんで」と、先輩としての心がけを説いた上で、 「勝つために必要なことを大学で学んできたので、(学院野球部に)それを伝え、 甲子園出場のために一生懸命指導する。現役は覚悟して取り組んでくれ。春は勝てる だけ勝つ。必ず夏につながるので、一戦一戦大事にしていこう」と、現役にも激を 飛ばしてくれました。

 冒頭にも記した通り、この卒業生たちは15年ぶりに夏のシード権を獲得した代で、 まとまりがあり非常に整ったチームでした。多くのOBが、甲子園を現実のものとして 見ることが出来た一年だったと思います。それだけに悔しさも百倍、千倍、何とも 計り知れませんが、彼らが残した功績も計り知れません。25人の一人一人が学院 野球部で培ったことを忘れず、負けたことも含めてこの経験をぜひ今後の人生に 生かしてほしい、心底願うばかりです。卒業生=新OB、これからもガンバレ!



2009.03.30
(文責:広崎正隆 S63卒)