目指すはシード権獲得、そして帝京戦!
〜3年連続の春季本大会に挑む〜 2010/04/01





 ブロック予選を最高の形で勝ち上がった学院野球部、いよいよ4月3日から 春季本大会です。すでに組合せも当HP上に掲載しておりますが、初戦の相手は 日大桜丘です。現在、闘いの準備を入念に進めております。

 日大桜丘と言えば、記憶に残るのは(実際に筆者は見てはなく耳が痛くなるほど 聞いた話ですが…)昭和59年夏3回戦でのこと。当時の学院はスター軍団と言っても 過言ではないチーム力、一方の桜丘は言わずと知れた甲子園出場校、センバツも 優勝した名門校でもあり注目の一戦でした。結果は0対1で負けたわけですが、 その点の取られ方(見方によっては失い方?)が後世に語り継がれています。詳しく お知りになりたい方は当事者もいらっしゃるときの飲み会の席で聞いて頂くといいと 思いますが、いずれにせよ甲子園に出場してもおかしくない戦力だっただけに 悔やまれる敗戦でした。その対戦から四半世紀あまりが過ぎました。実に長い時の 経過ですが、当時のOB会員を中心にリベンジする気持ちは微塵も変わっていま せん。場所は神宮第二球場と非常に便のいい舞台ですし、当日は大勢の応援団と なることを期待しております。もちろん、佐々木さんも佐藤さんもいらっしゃると 思います!

 さて、一次予選後の学院ですが、静岡遠征を始め強豪校との練習試合をこなし ながら気持ちを次第に高めています。守りを固め、チャンスで1点ずつ積み重ねて いく木田監督の野球スタイルを選手達がどこまで実践出来るか、これが本大会でも 勝負の明暗を分けることになりそうです。幸い、諸般の事情から出遅れていた中谷 選手が本大会から復帰、攻撃面でも守備面でも要の選手だけに学院にとっては大変 心強い材料です。投手陣も、これまではエースの千葉投手に頼るばかりでしたが、 ここにきて小野投手も頭角を現してきていて、層に厚さが出てきました。もともと バックの内外野はセンスの良さが光る選手が多く安心して見ていられるだけに、 ディフェンス面はかなり計算出来るようになってきたと言えるでしょう。

 問題は攻撃陣です。現在行われているセンバツを見ていても感じますが、冬場の トレーニングが明けたばかりで実戦経験が乏しいこの時期、バントのミスが非常に 目立ちます。これは学院にも言えることで、一次予選も結果成功したものの初球は ファールで失敗したりと、チームにいいリズムを生むまでには水準が高まっていま せん。ハイレベルの争いになってくればあえてツーストライクまでは見逃し、最後に バント(あるいはスクイズ)させることも采配上ありえるわけですから、まずは 大事な小技を確実にこなしてほしいと思います。1試合9イニングで何回かしかない チャンスは絶対にモノにしていく、そのためにも相手投手にプレッシャーを与え 続けなければなりません。無死でも一死でも得点圏にランナーを進めて一本、そして 1点ずつ取っていく野球の体現を期待します。

 相変わらず練習グランド等の環境は酷く選手達は苦しい思いをしています。しかし 初戦の日大桜丘に限れば相手もグランド状況は芳しくないようである意味五分の対決と 言えます。ただ、桜丘は今年に入って最初の公式戦、学院はすでに2試合戦ってきて いるわけですから試合慣れもしていますし勢いもあります。その有利な状況を最大限 活かして3日は戦い抜いてほしいと思います。桜丘に勝てば次は都城東です。こちらも 甲子園出場校で、都立にあっても実力あるチームです。胸を借りて思い切りぶつかる だけですが、都城東は昨秋の大会で成立(学園)に1対8で敗れています。学院は先日 その成立に練習試合とはいえ勝っていて、実力的には互角ではないでしょうか。2戦 突破すれば3回戦、実践学園、帝京八王子、成城の勝者ですが、どこが出てくるかは 全く読めません。いずれにしてもここを勝ち抜いてやっと目指す帝京です。センバツ では沖縄の興南に0対5と完封負けした帝京ですが、テレビで見る限り力を感じつつも 弱点も垣間見えました。帝京を倒すのは学院しかない!その気概を持って大会に突入 してもらいたいと思います。とにかく、帝京まで行けば夏はシード校になります。ぜひ とも後輩達の快進撃を応援しに、皆様神宮に足をお運び下さい!よろしくお願いします。



2010.04.01
(文責:広崎正隆 S63卒)