気力、体力充実しいよいよ集大成へ
〜盛大にOB総会兼壮行会開催!〜 2010/07/06





 今年も夏の組合せが決まり「ワクワクする時期になった!」(木下正人氏 S52卒) のは皆さん同じではないでしょうか!サッカーのワールドカップに話題がさらわれて いますが、やはり"ニッポンの夏"は"野球"。後輩を激励しようと異例の日曜日(6月 27日)開催ながら学院には約30人のOB会員が「OB総会兼壮行会」に駆けつけて 下さいました。ご出席頂いた皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。

 当日は午前10時から、OBやご父兄など大勢の観衆を前に都雪谷との壮行試合が 行われました。都雪谷は都立の中でも、否東京の中でも言わずと知れた実力校。学院が どこまで戦えるか注目されましたが、お互いレギュラークラスで行う1試合目は行き 詰まる接戦の末、2−1で学院が勝利しました。2試合目は最終回の粘りもむなしく 敗れましたが、互角の内容に後輩達への期待が高まった関係者も多かったのではない でしょうか!

富岡OB会長の挨拶  その後夕方からの総会は、60人の現役部員を前に富岡隆臣会長(S55卒)が、 「高校野球は誰もがやっていて良かったと思うもの。(2回戦で負けた)去年の代も みんなそう思っていると思う。しかし今年はとにかく勝ってもらいたい。攻める心を 忘れずに最後まで戦ってほしい」と、檄を飛ばして始まりました。続いて乾杯の音頭で 川島宣義氏(S35卒)からも、「5回勝つとかなりいいところ行くので、それ以上 目指して頑張ってくれ」と、なぜ5回と仰ったかは確認しませんでしたが選手達を鼓舞 して頂きました。

 今年のチームは岸主将を筆頭に決して派手さはありませんが、個々に役割を自認し プレー出来る選手が数多くいます。春の大会で日大桜丘に不覚を喫してから1点に こだわる野球を心掛け、守備を徹底的に強化し、少ないチャンスを確実に活かす小技 などの戦術面も鍛えてきました。その成果は練習試合にも現れており、あえて名前は 出しませんが今夏のシード校を始め甲子園常連校とも数多く対戦し、どれも負けない 戦い方につながっています。しかしそうは言っても、公式戦となると硬くなるのは常。 普段出来ることが出来なかったり、あれ?と首を傾げる展開はよくあります。学院 野球部を誰よりもご覧になっている小林淳氏(S60卒)はその点を心配し、「三振や エラーを気にして消極的になるのではなく、迷わずプレーしてほしい」と語って頂いた他、 現在も社会人野球のJFE東日本でレギュラーポジションを任されている竹内仁史氏 (H15卒)も、「同じベクトルでチーム全体頑張ってほしい。試合に出てない選手も、 ベンチに入れなかった選手もどういった応援が出来るか、ベクトルが一緒であれば 分かるし、それが出来るチームが必ず勝つ」と、心強いメッセージを贈ってくれました。

OBからの励まし  今回の総会には懐かしい方々も参加して頂きました。佐藤礼文氏(S60卒)は、 「学院を卒業して20数年。初めて総会に参加するが、3年生にとって夏の大会は 生涯で記憶に残るもの。ぜひいい思い出をたくさん残してほしい」と、ご自身の"夏"を 思い返しながらお話を頂戴しました。また、地方転勤から東京に戻ってきたばかりの 松本惇氏(H13卒)は、「大学のときはアメフトをやって甲子園ボールに行った。 甲子園は芝がすごくきれいなところで、ぜひとも目指してほしい」と、憧れの甲子園に ついてリアルに語ってもらいました。

 一方、こうした先輩方からの激励に対して選手を代表し岸主将は、「秋、春と力を出し 切れず悔いがあります。それをバネに、木田監督にも強豪校と数多く練習試合を組んで 頂き自分達も十分戦えるんだと、自信を持ってこの夏を迎えることが出来ました。一戦 一戦勝ち、シード校を倒して一日でも長くこの仲間と野球をやりたいと思っています。 応援よろしくお願いします」と、謝辞を述べました。さらに、OB会が寄贈した最新鋭の バッティングマシンについて首脳陣からも選手からも感謝の意が示された上で、木田茂 監督(S50卒)は「随分と甲子園常連校と試合を行い、引き分けもあったがほとんど 負けていない。それも1点差で勝つ試合が多く、接戦になれば負けないんだという 気持ちを選手達は持ち得たと思う。いい守りのリズムから少ないチャンスをものにする 野球を目指すので、どうか皆さんの応援を頼みます」、小関智也助監督(H21卒)は 「今はシード校でも簡単に負けるし、都立でも勝ってくる。やるべきことは一人一人 分かっているはずで、練習で培った力をどれだけ発揮できるかが勝負」、玉地秀光コーチ (H20卒)は「家でいいイメージで素振りをし、投手はいいイメージでシャドーをし 最後の最後まで頑張ってほしい」、栗山雅史部長(S46卒)も「優勝校の監督が一戦 一戦強くなったという言葉をよく使うが、うちも今がベストとは思っていない。明日、 明後日とどんどん強くなり、何とか頂点に立つという気持ちを持って大会に臨むので、 応援をよろしくお願いします」と、期待感高まるOB会員に対してそれぞれ熱い抱負を 語って頂きました。

 会の終盤、学部で現役を続ける大学2年、1年の先輩が東伏見での練習から後輩の 激励に駆け付けてくれました。吉原選手(2年)「これから大会に臨むんだという、いい 顔をみんなしている。残る時間は短いが出来ることはまだまだあるので有効に」、土田 選手(2年)「大学で野球を続けるなら別だが、そうでないならこんなに野球をやる時期は ないので、悔い残さないように」、鶴谷選手(2年)「メンバーに選ばれた選手は、選ばれ なかった仲間の分も全力で頑張れ。外れた選手も雰囲気作りで引っ張ってほしい」、今岡 選手(1年)「今のチームはかなり強くなった。ぜひ頑張ってほしい」、富岡選手(1年) 「大会は近いがまだレベルアップ出来る。毎日を大切に」、西竹選手(1年)「メンバーと そうでない選手と別れたが、全員一丸で戦ってほしい」、大野選手(1年)「去年の夏は 誰も負けると思ってなかった相手に負けてしまった。一戦一戦を悔いないように」と、 学院の3年生や2年生は接点のあった直近のOBだけに、一言一言が後輩の胸に残った ことでしょう。

 最後は恒例の「都の西北」合唱で締め、全員が甲子園への夢を思い描いた総会兼壮行 会は終了しました。さあ、いよいよ本番です。すでに西も東も東京大会は開幕しており ます。初戦は7月11日(日)の午前10時からです。曜日のいい試合、どうか一人でも 多くのOB会員の皆様にお集まり頂き、後輩の1プレー1プレーを応援してあげて下さい。 よろしくお願いします。



2010.07.06
(文責:広崎正隆 S63卒)