2010夏五回戦(都片倉)観戦記
〜55年ぶりの快挙に、"都の西北"木霊す!〜 2010/07/19





 "ついに、歴史の扉が開いた!"昭和30年以来、実に55年間進出出来なかった ベスト8の壁、それがやっと、やっと開きました。この快挙を、一体どれほどの OB会員、並びに関係者の皆さんが待ち焦がれていたでしょうか!

 試合を観戦された方があまりにも多いがゆえ、さらにはベスト8になって 祝杯祝杯の嵐で筆者が文章を書けなくなっているがゆえ、細かく今回は書きません。 しかし、やりました!秋の会場校で、練習環境も遥かに学院を上回る都片倉相手に 4−0、主戦千葉投手が完封シャットアウト、さらにはノーエラーと完璧な試合 運びを見せてくれました。

 もう感激です!試合をご覧にならなかった方は、自らの判断を悔いて下さい (もちろん、東京以外在住で観戦不可能な方はご容赦を)。それだけ、後輩は必死に、 最高の野球をやってくれました。歴史の立役者となった学院戦士は、次のように それぞれが語っています。

「(55年ぶりという歴史については)正直感じませんが、春から木田監督に強豪校と 練習試合を組んで頂き、どれも負けずにやってきて自信になってます。次は神宮球場で 思い切り暴れたいです」(岸主将)
「(今日の試合は)バックに助けてもらいました。次はもっともっといいピッチングを お見せします!」(千葉投手)
「神宮球場でもぐるぐる回して点を獲ります!」(津田選手兼三塁コーチャー)
「神宮でも、(得点時に歌う)紺碧の空を歌いまくります!」(今駒選手)
「甲子園出場まで全部記録します!」(尾木選手兼記録員)
「神宮では鉄壁の外野を披露します」(柴田選手)
「神宮では足を生かします!?」(菱倉選手)
「これからも1番打者として出塁して、相手をかき回して勝ちます」(中谷選手)
「神宮では投げると思うので絶対に抑えます!」(渡辺投手)
「神宮ではベンチ内のチームワークを相手に見せつけます!」(関選手)
「甲子園に行って、日本一のピッチングを披露します!」(関口投手)
「神宮ではメガホン、ぶち壊すくらい応援しますよー。お願いします!」(足立選手)
「神宮は広いだけに、そこでもタッチアップ刺します!打席もお任せ下さい!」(森田選手)

 試合後、ベンチメンバーが一人一人着替えて出てくる度に、控室の外では雄たけびが 上がっていました。歴史的な一戦を制しただけに、選手達は感激もひとしお、OBに 至っては感涙に咽ぶ人もいました。一方、木田監督は選手を集めて、「ここ(ベスト8)が 目標じゃない。歴史的な勝利かもしれないが、次も歴史を打ち破る戦いをしよう」と、 次なる東亜学園か都日野の勝者との一戦に思いを馳せていました。神宮に行ったら自ら 坊主になると宣言した木田監督、何故に監督が坊主になるかは分かりませんが、それも 気合いの一環なのでしょう。選手達はその発言でも歓喜の声を上げていました!!

 すみません、筆者はまだ酔っ払っています。この試合、書きたいことは山ほどあり、 それを期待して頂いている方も少なからずいらっしゃると思うのですが、"歴史"がそう させてくれません。おそらくは、次のベスト4を賭けた戦いと合わせてお伝えする部分も あるかと思います。もし次に勝って、ベスト4に入れば昭和29年(現在の日体荏原戦 2−3で敗戦)以来56年ぶりとなります。木田監督は、「春は自分の采配ミスで1点に 泣きました。それから1点にこだわり、守ってリズムを作り、少ないチャンスで1点を 取りにいってます。その野球がようやく浸透してきました。次は東亜か都日野、どちらが きてもうちの野球をやってベストを尽くすだけ、何とかベスト4を目指します」 「チーム状態は非常にいいです。この野球を続けていけばどことやっても負けません。 次も勝ちますので、どうか皆様応援よろしくお願いします」(小関助監督)

 皆さん!55年ぶりに実現したベスト8。ここから先はチームの実力とともに 運や勢いも必要な要素になってきます。一緒になってチームを応援し、学院 野球部の歴史に新しい1ページを刻む手伝いをしませんか?神宮球場で皆様 のお越しをお待ちしております。



2010.07.19
(文責:広崎正隆 S63卒)