2010年秋季大会展望
〜目指せ本大会!目指せセンバツ!新チームの門出やいかに〜 2010/09/19





 56年ぶりの長く熱い夏を経験した木田・学院野球部。OB並びに関係者の中には 未だにその余韻に浸っている方も多いと聞いております。 しかしあれから既に2ヶ月余り、武居選手を主将とした新チームがいよいよ 次なる戦いに挑む季節となりました。 さあ、我々も気分を新たに彼らを応援しようではありませんか!

 …と、申し遅れました。 この度初めて寄稿させていただきます、昭和60年卒の小林淳と申します。 永年にわたり学院野球部ならびにOB会を支えてこられた重鎮・広崎さんがご勇退なされたため、 急遽"特別代走"を仰せつかりました。どうぞ宜しくお願い致します。

 まずは新チームの様子をご紹介いたします。 投手には左右の好投手2人がおり、長身から投げ降ろす伸びのあるストレート、 出所の見にくいフォームからの鋭い変化球、とそれぞれ特徴を持っております。 素質からすれば一昨年の大エース・大野君に匹敵するほどで、 彼らが本来の力を発揮すれば打ち崩すのは不可能と言っても過言ではありません。

 守備も前チームBEST4メンバーであった武居・山片を中心としてまとまりがあり、 大崩れはあり得ない選手が揃いました。 攻撃陣についても派手さはありませんが、前チームのレギュラーとともに練習試合で 強豪相手とわたりあった選手が多く残っており、この夏の練習試合でも バントなどの小技はキチンとこなしておりました。 ただし、打撃に関しては荒削りな面が多くありますので、この秋も前チーム同様、 守備からリズムを作っていく戦いを期待したいところです。

 さて、注目の秋季大会ですが、学院は第1ブロック(当番校:都片倉)に入りました。 この2ヶ月間、恒例の仙台遠征、暑い暑い夏合宿、多くの強豪との練習試合等々 厳しい鍛錬を乗り越えてきた新チームにとっては、申し分のない組み合わせと言えるでしょう。 初戦は9月20日(祝)に都立府中戦、それに勝てば9月23日(祝)に第1ブロックA代表決定戦となります。 応援する側としては37年ぶりの本大会進出に大いなる期待を寄せずにはおられません。 (詳細は当HPの組合わせ欄をご覧下さい)

 しかし、何が起きるかわからないのが高校野球。今の都立高校は"スポーツ推奨校指定"なる制度もあり、 良い選手があちこちにゴロゴロしていますのでまったく侮れません。 特に代表決定戦の相手と目される都立狛江はこの夏、日大三高を苦しめた杉本投手を擁しており、 ブロック突破の壁として大きく立ちはだかることが予想されます。 またチーム内に於いても、前チームの好成績を越えたいというプレッシャーからか、 怪我人が多く出ているようです。 その気負いは投手陣についても若干あるようで、本番で力んで乱れはしないかという 不安が過ぎります。

 いずれにしても楽観は許されない、とあえて言うべきと思っております。 如何に選手達を落ち着かせ、持てる力を発揮させるか、木田監督の手腕に期待したいところです。 まずは緒戦突破を目標に、少なくとも来春および来夏に繋がる野球を心がけて 是非頑張っていただきたいです。 我々OBも今夏の好成績に浮かれることなく、気を引き締めて応援しましょう! (もちろん一気にセンバツ出場、もおおいに期待していますが!)

 ブロック予選の試合会場は都立片倉高校グラウンドです。 八王子郊外に位置してはおりますが、一般用の駐車場はないようですので 電車でのご来場をお願いいたします。 それでは皆様、片倉高校グラウンドでお会いしましょう!



2010.09.19
(文責:小林淳 S60卒)