2010秋季大会観戦記その1
〜都立府中戦〜 2010/09/22





 去る9月20日(祝)、片倉高校グラウンドに於いて秋のブロック予選2回戦(vs都府中)が行われました。 夏の猛暑とは打って変わって非常に涼しい中での試合となった新チームの初陣。何と20余名のOB、 選手のご両親、はたまた3年生のご父兄まで総勢60名を越える方々にお越し頂くという、秋の大会 では珍しい"大応援団"が形成されておりました。皆様の変わらぬ"熱い気持ち"に対し、OBの一員と しまして厚くお礼申し上げます。

 さて試合の方ですが、結果的には7-0、7回コールド勝ちという良い結果でブロックA代表決定戦へ 駒を進めました。攻撃陣は10安打・6盗塁・6四球・1犠打、守備は1失策のみ・2つの盗塁阻止、 投手も2被安打・3奪三振・3与四死球と、記録を見ても文句のない試合でありました。しかし、 何か釈然としないのは私だけでしょうか。

 相手投手は序盤こそ良い変化球がありましたが、中盤には高めに浮く球も多くなりました。 しかし、絶好の狙い球にもかかわらず、学院の打者には積極性が感じられず、もっと スカッとするクリーンヒットが多く出ないものかと気をもんでしまいました。 勝ち進めば進むほど甘い球は少なくなっていきますので、それを一発で仕留める 集中力が必要となります。木田監督曰く「打撃力は総合的には前チームより上」との ことですので、次戦はやってくれると信じています。

 守備は基本的動作はキチンと出来ているようでしたので及第点だと思います。しかし、 相手の鋭い打球も厳しいプレッシャーも少ない状況でしたので、そのような状況を 迎えるとき、真の結果が問われると思います。

 個人的に最も心配だったのは投手陣です。小野君は、時折キレの良いストレートを 投げてはいましたが、コントロールがバラバラでした。彼本来の実力を考えれば、 あまり良い出来ではなかったかと思われます。次戦以降の奮起に期待したいです。

 と、ここまで若干ネガティブめいたことを書きましたが、そうは言っても新チームの 初戦です。完成度が低いのはどのチームでもあり得ることですので決して悲観して いるわけではありません。また、相手のミスを上手く利用して得点し、しっかり 守って勝つという、前チームのパターンを継承したかのごとき戦いぶりは、木田野球の 堅実さを垣間見た感もありました。その意味ではおいそれとは負けないしたたかさを 既に持っているチームであると言えるのではないでしょうか。

 37年ぶりの本戦出場を懸けた第1ブロックA代表決定戦は9月23日(祝)10:00試合開始 予定です。多くの方々のご観戦をお待ちしております。ちなみに時間貸しの駐車場 は試合場の近くにはまったくなく、JR横浜戦・八王子みなみ野駅の反対側にしか ありません。また同駅からの徒歩はアップダウンがあり15分以上かかりますので、 八王子駅からのタクシーまたはバス(5番乗り場)をお勧めいたします。 さらにスタンドはなく、観戦はネット裏の"崖"のような土手で、ということになります。 滑りやすい靴は避け、折りたたみ椅子やレジャーシートなどを持参されることを お勧めします。(滑落等による怪我には充分にご注意ください)

 次は好投手・杉本君の都狛江との対戦ですので、ロースコアの接戦も十分にありえます。 引き続き我々の熱い応援で学院選手諸君の背中を押してやろうではありませんか! 行くぞ本戦!行くぞセンバツ!それでは皆様、片倉グラウンドの崖の上でお会いしましょう!



2010.09.22
(文責:小林淳 S60卒)