2010年秋季本大会開幕!
〜心をひとつに 夢の舞台へ駆け上がれ!〜 2010/10/07





 去る9月25日(土)の本大会代表決定戦に快勝し、学院野球部が37年ぶりにその扉を 開いてからはや10日余りが過ぎました。いよいよ今週末から新たなステージでの 戦いが始まります。何と言っても37年ぶりですので、秋の本大会は筆者も含め 多くのOBが未知の領域であります。その未踏の地を前に"展望"などを語るのは 若干烏滸がましい気もいたしますが、名だたるOBの方々の昂ぶる思いに免じ(?) ご容赦ください。

 初戦の対戦相手は八王子実践に決まりました。この夏の4回戦で早実を最後 まで苦しめた、三竹君・鹿嶋君のバッテリーを含めレギュラー4人が残っている 実践学園を抑えての勝ち上がりです。長打を多く打たれながらも大きく崩れ なかった今藤投手、逆に長打は二塁打1本のみながら小刻みに5点を奪った打線、 このことから基本に忠実なキチンとした野球をするチームと思われ、非常に難敵 と感じます。こちらも負けずに堅実な守備からリズムを作る戦いを見せたいものです。

 一方、学院の現在の状態はまだ怪我人が何人かおり、必ずしも良いとは言い 切れません。特に投手陣は夏合宿直後と同様、小野君に負担がかかる状況と なっております。しかも初戦(2回戦)と3回戦は連戦です。先を見すぎても 意味はありませんが、日程も含め厳しい戦いは避けられません。

 と、悲観的なことを申しましたが実は個人的には、結構小野君に期待して います。なぜなら、あの酷暑の8月の練習試合に彼は歯を食いしばりながら 3連投・4連投していたからです(そんな投手はS60年卒の高麗君以来見たこと がありません)。たとえ打たれようと、たとえどんな展開であろうとです。 怪我などの体調不良も心配はしましたが無事乗り越え、彼は今マウンドに います。「あの暑さに比べたら」と自信につなげてくれていることと信じ ています。

 また木田監督も目を細めておられましたが、特に秋になってから、何事 にも真摯に取り組む姿勢がチーム全体に出ているとのこと。練習では上級生が 率先して声を出し、トンボ掛けも下半身のトレーニングのひとつとして取り組み、 たとえどんなに疲れていても全力疾走。そしてどんなに負けていても心を 折らずに球に食らいつく。そんな態度が随所に見られるそうです。これらは 言葉にすると簡単ですが、決して容易なことではありません。しかもそれを 全員で出来ているとすれば、皆が心をひとつに取り組んでいるということです。 そう、このチームは戦うためのチームワークを既に身につけていると言って 良いのではないでしょうか。勝った負けた以外の高校野球の素晴らしさに 心を震わす、そんなシーンがこの週末に見られるかも知れません。

 八王子実践戦は10月9日(土)、江戸川球場にて12:30試合開始です(その先は 勝ってから語ることにしましょう)。スタジアムですのでもう"滑落"の心配も ありません(笑)。夢の甲子園へ駆け上がろうと、ひたむきに戦いを挑む 学院選手諸君を目に焼き付けつつ、心を込めて応援しようではありませんか! それでは皆様、地下鉄東西線・西葛西駅から徒歩3分、江戸川球場のスタンド でお会いしましょう!



2010.10.07
(文責:小林淳 S60卒)