2010年秋季大会準々決勝戦観戦記 〜国学院久我山戦〜 2010/10/18
	10月17日(日)、次々とこれまでの学院の歴史を塗り替えてきた木田学院丸が、 秋季大会の準々決勝ベスト4をかけた国学院久我山戦という大舞台に臨みました。 神宮球場では大学の早立戦が盛り上がって行われている中、 大学に負けじと学院もお隣神宮第二球場にて、大勢のOB・父兄・そして ブラスバンドの大応援が陣取り、1塁側スタンドがほぼ満員になるほどの 大きな盛り上がりの中で、試合に臨みました。 　戦前、木田監督は、「国学院久我山には、プロも注目している1年生エース川口君がおり、 何とか小技を絡めて2，3点をもぎ取り、後はエース小野君を中心とする守備力で ロースコアでの戦いをものにしたい」と言われておりました 　試合の方は当初の目論見通りには進まず、先発小野君が初回に先頭バッターに ストレートの四球を与えてしまいます。そこから守備のミス、久我山のクリーン アップの3連打と、あっという間に3点を先制されてしまいました。 戦前ロースコアでの戦いを狙っていた木田学院にとっては非常に重いハンデを 背負ったスタートとなってしまいました。 　2回にも1点を取られこのままズルズルと行きそうな流れを断ち切って くれたのが、公式戦初登板の1年生田中君でした。この新チームで小野君と 2枚看板でと考えられておりましたが、怪我もありここまで登板機会が なかったのですが、2回途中での緊急登板にも関わらず、5回までを 無失点で切り抜け、一気に国学院久我山に流れかけたペースを徐々に 学院の方へ戻していきました。 　一方打線の方は、再三ランナーは出すものの、バント失敗などが からんでしまい、4回までにダブルプレーが3度とことごとくチャンスを つぶしてしまいました。これまでの小技を絡めて1点を取りにいくと いった学院野球ができず、なかなか流れをつかめない展開へとなって しまいました。5回にようやく4番永野君の2塁打からチャンスをつくり、 7番高野君のライト前ヒットで1点を返した！と思ったのも束の間、 ライトからの好返球にてホームにてタッチアウトとなってしまい、 ここで完全に国学院久我山の方へ流れが移ってしまいました。 　6回にまたもや、先頭バッターに与えた死球からピンチを招き、 粘りの投球を続けていた田中君が連打を浴びて3失点となりました。 ここでも今大会初登板の亀岡君が後続を断ち切りますが、7回には また守備の乱れから2点を取られ万事休すとなりました。 　学院も6回に相手のミスから1点をもぎ取り、さらには7回にこれまで 負傷の為先発メンバーを外れていた山片君の意地のタイムリーで反撃を 試みるも1点にとどまり結果2対9の7回コールド負けとなってしまいました。 　この試合を振り返ってみると、バントの失敗、守備での球際の強さ、 などいろいろな課題が浮かび上がりました。ただし、まだ新チームに なって2ヶ月強ですので、こういった荒削りな部分があるのはしょうが ないことだと思います。最後には残念な結果になってしまいましたが、 秋季大会で初のベスト8まで導いていただいた木田監督・コーチ陣、 選手達には心から賞賛を贈りたいと思います。また、来春の大会では シード校として他校から注目される存在となるはずです。そこまでに これから11月後半まで続く練習試合や日々の練習にて、今回の反省点 をしっかり克服し、春には一回りも二回りも成長した学院野球部に 生まれ変わっていると信じております。 　年内の公式戦は今回で終了となりますが、現役学院生の更なる 成長を願い、来春の大会、さらには来夏の甲子園出場という最大の 目標を達成してもらうべく、OB会としてもできる限りの協力を したいと思います。OBの皆様、これからも暖かい応援と大きな ご協力をお願いいたします。
	2010.10.18 (文責：三好哲雄 H5卒)