2011年夏一回戦観戦記
〜都武蔵丘戦〜 2011/07/15





 例年より2週間ほど早く梅雨があけた今年もまた熱い夏がやってきました。 今年は3月に起きました震災の影響もあり、春の大会が短縮版となりシード校を 決めることができず、初戦から競合校同士の試合が組まれるなど どこの高校も厳しいトーナメントを勝ち抜かなくてはならない、厳しい大会となっております。

 学院の初戦は15日と比較的遅めに組まれたこともあり、期末テスト終了後に初戦を迎える事ができました。

 初戦の相手は都武蔵丘。結果としては5対2で接戦をものにしました。 初戦で緊張もあったでしょうし、久しぶりの実践ということもあったとは思いますが、 気分的には大量リードをしているような感じなのですが、スコア的は点差が つかないという、見ているほうとしてはジリジリするような試合展開となってしまいました。

 相手投手は右のサイドスローの好投手。 初回の攻撃は2番打者を四球で出すも牽制に誘い出され3者凡退。 また初回の守備では、実践から遠ざかっていた影響からか、まずい守備 (記録上はヒット)で2死満塁のピンチを迎えてしまいましたが、エース 小野君が6番打者を三振に切ってとり、先制点を与えるのを何とか防ぎました。

 今日の小野君はボール自体はそれほど悪くはないものの、コントロールが よくなくカウントを悪くしては、四球や甘い球を打たれるといった、守備から 良いリズムを作れない試合になってしまいました。しかし、再三ランナーを スコアリングポジションに出すものの、何とか要所を締めて、8回までエラー 絡みで失った1点で踏ん張りました。 また、田中君も9回1アウト満塁というピンチでリリーフに立ちましたが、 冷静に後続を絶ち、試合を終わらせました。

 この投手陣の踏ん張りに打線が答えたのがまずは3回でした。 この回の先頭打者斉藤君がヒットで出た後、すぐさま送りバントで スコアリングポジションへ。ここで1番武居君もピッチャーと3塁手の 間に絶妙なセーフティ。この打球をピッチャーと3塁手がお見合いする間に、 ボールが外野の方へ抜けていき、斉藤君が念願の先制のホームを踏みました。 続く小野君がたたきつけた打球は大きく跳ね、3塁手の送球ミスを誘い 2点目が入り学院が一気に優位な状況になっていきました。

 本来ならここで一気にたたみかけて行きたい所でしたが、追加点を 奪えず接戦になる結果となってしまいました。初戦は非常に難しい 試合だとは重々承知していますが、今日の試合は守備・攻撃共に リズムをつかみかけては、自分達で手放してしまうという流れに なってしまいました。

 しかし、その中でも機動力を絡めて点を取っていくという学院の 野球も垣間見えました。盗塁を絡めて追加点を取った8回、盗塁に バントを絡めて点を取った9回など、木田監督がイメージした攻撃が できたのではないのでしょうか?

 なお、報告が遅くなりましたが、夏の大会開催に先立ち、先月末、 平成23年OB総会兼壮行会が学院食堂にて盛大に行われました。 今年も約30名のOB会員が駆けつけてくださいました。 ご出席いただいた皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。

 木田監督から「昨年のような2対1、3対2で勝ちあがれるチームを 今年も目指していく。監督として全力で戦うので選手達も一緒に なって戦って欲しい」という決意表明が述べられました。 富岡会長より「各自、それぞれの持ち場(役割)をしっかり果たして 欲しい!」という激励の言葉でスタートしました。

 去年の夏の大会での記憶も新しい中、これまでにないプレッシャーを 感じていた現役生ですが、見事そのプレッシャーをはねのけての 秋季大会での快進撃。惜しくも春の大会では初戦負けしてしまいしたが、 過去のチームに比べて引けを取らない成績を残してきております。

 小林さんからは「ゲンを担いで去年と同じ事を言います。悔いの ないプレーをしてください!」というお言葉をいただきました。 去年のチームの主将であった岸さん、また大学の練習終了後に 駆けつけてくれた、鶴谷さん、大野さん、千葉さんと過去3年間の エースナンバーを背負ったOBもかけつけ、たくさんの激励の 言葉をかけてもらいました。

 最後に武居主将から「震災などいろいろなことが起こり、これまでの 野球人生の中で、本当に野球をやれる事に感謝できるという経験を 初めてしました。野球ができる喜びをプレーで表現したい!」という 決意表明が行われました。

 OB総会兼壮行会での武居主将や木田監督の言葉どおり、とにかく、 無事に初戦を乗り切った学院。次戦は17(日)12:30〜上柚木球場にて 都狛江戦となります。今回は土日の試合が少ないので、OBの皆様も 観戦は難しいかとは思いますが、次戦は多くのOBの皆様の応援を お待ちしております。



2011.07.15
(文責:三好哲雄 H5卒)