2011年夏二回戦観戦記
〜都狛江戦〜 2011/07/20





 初戦苦しみながらもしっかりと勝ちきった学院。 この試合も初戦と同様非常に苦しい試合となりました。

 対戦相手の都狛江は昨秋の大会では7対1で完勝しました。 しかし、今回の狛江のエースは、昨秋先発したピッチャーではなく、 2番手で登板し、学院打線を抑えきった長谷川君となっておりました。 木田監督も「昨秋苦しめられていたので、今回も簡単には点は 取れないのでは。」と危惧されていました。 対する学院のエース小野君も昨秋は9回を3安打と狛江打線を抑えており、 戦前ロースコアの接戦になるのではと予想していた通り、緊迫した投手戦となりました。

 この日の学院の先発はエース小野君。昨秋と同様にしっかり抑えて リズムを作っていきたいところでしたが、先にチャンスをつかんだのは狛江でした。 3回に8番の先頭バッターに出塁を許すと、送りバントを決められた後1番に ライトオーバーの2塁打を打たれ先制点を許してしまいます。 その後、2死2塁から3番にセンター前ヒットを打たれるものの、 センター赤川君の好返球で本塁タッチアウトと、何とか最小失点でしのぎました。

 狛江に流れが傾くのを好守備でしのいだ学院の反撃は4回裏でした。 2番山方君のヒットを皮切りに3番上野君のライトオーバーの3塁打でまず同点に。 その後1死3塁から4番赤川君絶妙なセーフティスクイズですかさず逆転と、 わずか3人で一気に逆転に成功しました。 しかし、その後は昨秋も苦しめられた、狛江のエースに封じ込められてしまいました。

 一方小野君もランナーは出すものの、初戦同様粘りのピッチングで 追加点を許しませんでした。守備陣も粘りのピッチングを続ける小野君を しっかりと盛り立てて、ピンチを防いでいきます。 9回に迎えた無死2塁のピンチには初戦同様、田中君がリリーフ登板。 次打者に送りバントを決められるも、7番・8番打者を連続三振に切ってとり、 2対1で勝利いたしました。

 田中君は初戦に続いて、ピンチの場面での登板となりましたが、 きっちりと試合を締めて、小野君に続くエースとして力を発揮してくれています。

 今日の試合を見た多くのOBの方達が言われていたのが、 「流れは狛江の方にあったのに、結果勝ちきる事ができるのは、 学院が強くなっている証である!」という言葉でした。 これまで有望な選手が多くても、接戦に弱かった学院ですが、 昨年木田監督に変わってから、1点差で勝てるチームへと変貌しております。 木田監督のベンチワークと、その期待にこたえる選手達の姿が、OBの皆様には 強くなっていると実感できるポイントなのではないでしょうか。

 次の対戦相手は台風の影響もあり21日(木)明大中野八王子となります。 これまでの2試合同様、投手陣を中心とした守備でリズムを作り、 少し元気がない打撃陣も次戦こそは奮起して、 明大中野八王子戦を乗り越えてくれると信じております。

 この試合に勝てばベスト16で2年連続の神宮球場となります。 平日ではありますが、是非多くのOBの皆様の応援を宜しくお願い致します。



2011.07.20
(文責:三好哲雄 H5卒)