2011年秋ブロック予選2回戦観戦記(vs 都田無)
〜夢の甲子園へ!真摯に、ひたむきに!〜 2011/09/22





 9月18日(日)に、二年連続夏のベスト8進出という偉業をひっさげ、 新生学院野球部がスタートを切りました。すでに皆様ご承知のことと 思われますが、新チーム初戦である対都立田無高校との試合を6−2で 見事勝利いたしました。なでしこJAPANであれ何であれ、初戦の難しさ は同じ。しっかり勝ってくれたことに最大の賛辞を贈りたいと思います。

 残暑の厳しさを思わせる強い日差しの中、明大球場で行われたこの試合。 決して楽に勝利できたとは言えない内容でありました。

 1回裏、学院は四球・盗塁にバント安打を絡め一死1・3塁のチャンス を作り、四番田島・六番(さい)のタイムリーで早くも2点を先制。 楽勝ムードが一瞬応援席を支配しました。ところが2回表、振り逃げ・ バント処理悪送球・カバーリングミス(カバーに入った右翼手がトンネル) を重ね、あっという間に1点献上。さらにあっさりタイムリーも打たれ同点。 その後もピンチが続き、あげくワイルドピッチ。しかし相手走者の 判断ミスによる本塁憤死でようやく3アウトという内容でした。田無高校 ベンチは声もよく出ていて活気が漲っていましたので、いつ劣勢に立た されるやらという危機感が襲ってきました。

 しかし先発田中はそれを振り払うような立ち直りを見せてくれました。 多彩な球種を持つ彼ですが、この日は速球を中心とした強気のピッチング。 時折カーブ系を放るのみで、3回以降をほぼ完璧に抑えてくれました。 夏より明らかに球速の増したストレートで、クリーンヒットは皆無という 好投が強く印象に残っています。また2回以外の守備も及第点と言っていいでしょう。

 一方打線は不安が残りました。長打も出ましたが狭いグラウンドに 助けられた感が残るものばかり。2回以降の得点はすべて相手投手の ワイルドピッチのみで、自力で奪った得点とは言い難い内容でした。 たしかに相手投手はストレート・スライダーがよく、大量点は難しい とは思いましたが、若いカウントで来る緩め・甘めの変化球を打ちに いく者がまったくおらず凡打を繰り返しておりました。ただ、ひとたび 出塁すると隙を突く走塁が多くありましたし、バントもきっちりと成功 していました。この点は木田野球の堅実さを見事継承されており、 頼もしく思いました。

 次戦は明日(9/23)10:00より同じく明大球場で行われます。相手は またもや日大鶴ヶ丘。夏同様、田中の粘りのピッチングと相手投手の 長身から繰り出す速球・スライダーにいかに食らいつけるかがポイント となるでしょう。さあ皆さん、選手たちの奮闘振りと木田監督の絶妙な 采配を生で見ようではありませんか!それでは明大球場、第二グラウンド でお会いしましょう!



2011.09.22
(文責:小林淳 S60卒)