Vol.116 平成26年度 秋の大会ブロック予選決勝
vs都片倉 2014/09/20





 少し肌寒く感じられる秋の空の下、学院野球部はいよいよ本大会出場をかけた代表決定戦に臨んだ。

 相手の先発は左投手。初回は、その左投手を前に簡単に3人で打ち取られてしまう。

 学院の先発は満を持して登板の嵯峨投手(2年)。燦然と輝くエースナンバーをつけ、先発のマウンドに上がった。 初回は四球のランナーを出すも上々の立ち上がりを見せ、2回も三者凡退に抑える。

 すると3回の表、その嵯峨選手が右中間を破るツーベースで無死2塁のチャンスを作り、1番の青木選手(2年)の 送りバント、2番の金子選手(2年)のセーフティ―スクイズと見事なバント攻勢で1点を先取!!ノーアウトの ランナーをしっかりと繋げて先制点を挙げた。

 援護を受けた嵯峨投手はランナー1塁の送りバントを2塁でアウトにしたり、味方の好守に助けられたりと 踏ん張りを見せていたが、4回裏に四球と安打で一死1、3塁のピンチを招くと、ワイルドピッチで1点を献上 してしまう。その後、さらに満塁のピンチを招くも、ここはなんとか踏ん張り、試合は振り出しに戻った。

 勝ち越したい学院は、その直後の5回、一死から1番の青木選手のセンター前ヒット、送りバントでの二死2塁 から3番の小菅選手(2年)のライト前ヒットで勝ち越しに成功!!二死2塁のチャンスでタイムリーを一本出せた こと、同点に追いつかれた直後に勝ち越したことは、チームにとって大きな収穫であった。

 その後はスコアボードの上ではゼロ行進が続いたが、流れ自体は学院に傾いていた。 攻撃面では、初回を除くすべての回でランナーを出し、守備では、ランナーを出すも好守で思うような攻めを 片倉高校にさせなかった。こちらの土俵で試合運びができたのではないかと思われる。

 迎えた最終回、完投を目指す嵯峨投手は先頭のバッターに四球を与え、その後レフトフライで一死を取るも、 次打者にヒットを打たれ、一死1、2塁のピンチを招く。続くバッターには見事な直球で見逃し三振に打ち取り二死。 ここで打撃の良い1番バッターに打順は回る。追い込んだ後の勝負球は、快音とともに鋭い打球がライト前に。 代走で入っていた2塁ランナーは一気にホームへ!!

 しかし、ライトで途中出場していた田中雅也選手(2年)は冷静に素晴らしい球を中継に投げ、ホームで タッチアウト!!同点のランナーを何とかホームで刺し、早大学院は本大会の切符を手にした。

 今日はこちらの土俵で試合を進められたが、エース嵯峨の制球力、及び左投手の攻略を果たすことができなければ、 本大会で勝ち上がり、春の選抜の舞台に立つことは難しいというのが正直な感想である。試合後のミーティングでも あったが、本大会までの期間に野球のみならず、それ以外の部分で成長をし、一回り大きくなった姿を見せてほしい。

ガンバれ、学院野球部!



2014.09.20
(文責:山本修平 H26卒)