Vol.119 平成26年度 秋の大会三回戦
vs二松学舎大附属 2014/10/19





 ここ数日続いた寒空とうって変わって暖かくなり野球日和となった本日は、今夏甲子園に出場し、 今大会でも優勝候補の一角に数えられる二松学舎大学附属高校との試合が行われました。甲子園 でも躍動を見せた1年生左腕と強力打線をいかに攻略するかが焦点となりました。

 初回先行の学院はいきなりワンナウトから連続ヒットで先制のチャンスを作りますが無得点。 二回にも2安打を重ねるもホームは遠く先取点を奪えません。

 学院の先発は間隔を空け満を持しての登板となった嵯峨選手(2年)。初回先頭打者にヒットを 許してピンチを作り、二回もツーアウトから連続四死球を与えるなどやや不安定な立ち上がり。 しかしながら、ここ一番では集中力を見せ先取点を与えません。

 序盤こそ、両チーム多くの走者を出しましたが、徐々に両投手が要所を締める投手戦となりました。 嵯峨投手は威力あるストレートを軸に立ち上がり、三回以降は安定した投球を披露し、バックも 内外野共に好守備を連発して投手を盛り立てる、非常に頼もしい試合運びとなりました。

 打線は毎回のようにランナーこそ出すもののここぞの場面での一本が生まれず、 両チーム無得点のまま延長戦に突入します。

 そして延長直後の十回表、四球と安打でワンナウト三塁と、学院に最大のチャンスが訪れます。 どうしても先取点が欲しい学院は4番にスクイズを敢行させるなど必死の策をとるも功を奏さず、 残念ながら無得点に終わります。

 一方、七、八、九回と連続で三者凡退におさえてきた嵯峨選手でしたが、延長に入ってからは 毎回ランナーを得点圏に置く苦しいピッチングが続きます。特に十回、十三回は敬遠策も駆使する ピンチを招きますが、なんとか切り抜け、援護を待ちます。

 しかし学院は最終回である十五回も得点を挙げることはできず、再試合をかけてその裏の守備に 臨みます。ここまで200球以上の熱投を繰り広げた嵯峨選手でしたが流石に力尽きたか、ノーアウト から3本の長短打を連続で浴びサヨナラのホームインを許し、ゲームセット。学院の秋の本大会は ベスト16という成績で幕を閉じることになりました。

 優勝候補相手に互角以上の熱戦を繰り広げましたが、勝敗を分けたのはやはり地力の差であると 思われます。最後明らかに疲れが見えた投手のボールを逃さずに長打にし、一気に試合を決めた 「ここ一番での集中打」は強豪校が強豪である所以なのだろうと感じました。

 しかしながら、新チームでここまで完成度の高いチームとなったこと、強豪校との一点を争う 接戦を経験できたことは、今後のチームにとっても必ずプラスになるはずです。何が足りなかったのか、 及ばなかったのかをしっかりみつめて冬の練習に臨み、また春には観る者を熱くさせる試合を 演じてくれることを願っています。。

頑張れ、学院野球部!



2014.10.19
(文責:斉藤快 H26卒)