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Vol.128 平成27年秋の大会 本大会1回戦観戦記 vs 都足立新田 2015/10/11 |
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ついに迎えた本大会初戦、選抜に向けての道筋を作る今日の大事な一戦は両エースの立ち上がりの出来がカギを握った。
まずは1回表、先攻の学院野球部が足立新田に襲いかかる。制球が定まらない相手投手から連続四球とワイルドピッチで いきなりノーアウト2・3塁のチャンスを作るものの3番浦野選手(1年)、4番太田選手(2年)が続けて凡退、チャンスはついえた かと思われたが、今日5番に入った頼れるキャプテン宮崎選手(2年)のセンター前ヒットでまずは1点を先制する。 さらに続く6番柴田選手(2年)の放った打球は痛烈なショートへのゴロ、これがエラーを誘い幸先よく2点を先制する。 早大学院の先発はエース柴田投手、先制した流れにのりたいところだったがいきなり先頭に四球を出してしまう。 しかし、牽制でランナーが飛び出しタッチアウト。ここから柴田投手の快投が始まる。 続く2回表にも学院野球部は2アウト1・2塁のチャンスを作るものの、相手捕手からの素晴らしい2塁牽制で セカンドランナーが刺されてしまう。さらに4回表にも先頭の6番柴田選手の四球を足掛かりに1アウト1・3塁の チャンスを作り打席には9番内海選手(2年)。ここで初球、木田監督が仕掛ける。セーフティスクイズを敢行するも ファーストが見事な好守備でタッチアウト、追加点が奪えない。 そんなちぐはぐな打線とは対象的に、柴田投手は2回から4イニング連続で三者凡退に足立新田打線を抑え込む など6回まで0を並べ続け反撃の糸口すら与えない。 そして、終盤まで膠着した試合の展開を決定させたのは、やはり四球とエラーであった。 7回表、先頭の1番大石選手(1年)の当たりは痛烈なサードゴロ、しかしこれをサードがトンネル、打球がレフト線を 転がる間に3塁まで進む。続く2番後藤選手(2年)のフルカウントからの1球はワイルドピッチとなり3塁ランナーが生還、 待望の追加点を奪う。その後1アウト1・2塁となったところで足立新田はたまらずピッチャーを背番号11にスイッチ、 しかしなおも学院打線が襲いかかる。5番宮崎選手の痛烈なセカンドゴロはまたもやエラーを誘い1アウト満塁に、 打席には6番柴田選手が入る。柴田選手がレフトへと放った大きな打球は、球場全体がもしや、という雰囲気に 包まれるなか楽々オーバーフェンス、満塁ホームランとなりこの回一挙5点を奪う。 この場面を試合後柴田選手に振り返ってもらった。 「ファーストストライクはたしかに狙ってたんですけど、そのボールを空振りしてから冷静になって後ろに 繋げようとした結果がホームランになってよかったです。」木田監督もよくおっしゃっているが「打線は水物」 である、練習から木田監督が常におっしゃっている「後ろに繋ぐ意識」というのがこのような最高の結果に 繋がったのだ。 最後は柴田投手が三者凡退に切ってとりゲームセット、7対0、7回コールドゲームで勝利となった。 1点を争う好ゲームは一転、コールドゲームという結末になった、高校野球の恐ろしいところである。 試合後に木田監督に話を聞くと、「相手がエラー6つ、さらに四球も9つ出したのに対し、こちらはエラー0、 ミスの差が勝敗を分けた。今日の試合はブロック予選が終わってから意識的に取り組んできた送球に関しては よかったが、走塁に関してはまだまだミスが目立つ。次の試合は接戦になると思うが1つ先の塁を積極的に 奪う意識で残り1週間取り組んでいきたい。」 結果だけみれば7回コールドで快勝だったが、勝って兜の緒を締める、秋季都大会ベスト4を目標に掲げ、 さらなる高みを目指す学院野球部にこれからも期待したい。 ガンバれ学院野球部!!! |
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2015.10.11
(文責:石森大輝 H26卒) |
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