Vol.135 平成28年夏の大会5回戦 vs成蹊 2016/07/19




 7月19日(火)シード校との激闘を制した学院は、成蹊高校とベスト8をかけた戦いとなりました。 成蹊高校も久しぶりのベスト16入りで盛り上がっており、 両校の応援も試合開始前から大きな盛り上がりを見せ、強い日差しの中試合開始となりました。

 学院の先発は岸本投手。2回戦に続いて今大会2回目の先発。 初回、岸本投手は先頭バッターにいきなり死球を与え、 その後も四球が絡んで2死1、2塁とピンチを広げ、5番バッターにセンター前のタイムリーヒットを打たれ、初回に先制点を許してしまいます。 球自体は悪くありませんが、制球が定まらない不安定な立ち上がりとなりました。

 対する学院の初回の攻撃は、成蹊エースの荒れ球に合わず、四死球でもらったチャンスを活かせず無得点。 2回に四球と西川選手のエンドランで得た無死1、3塁のチャンスに、岸本投手のショートゴロの間にまず同点に追いつきました。 自らのバットで同点にして気分を良くしたのか、岸本投手は3回からコントロールが安定しテンポよく成蹊高校の攻撃を抑え、 野手陣も岸本投手の投球を確実な守備で盛り立てていきます。

 攻撃陣は相手投手がくれる四死球にてチャンスは作るものの、4回に安打と四死球3つでようやく1点を 勝ち越しました。しかし、ここまで学院の放ったヒットはわずか2本と、自分達のバッティングはまだ させてもらえていないが、じっくり球を見極める事で相手に球数を投げさせ、体力をじわじわと削り 取っていく攻撃となりました。

 3者凡退に抑えた5回裏、ついに学院打線が猛攻を見せました。 5番の後藤選手(3年)がピッチャー強襲の内野安打を放つと、次打者がしっかりとボールを見極め四球。 ここで成蹊高校エースを引きずりおろす事に成功。 成蹊高校2番手は先発と似たタイプの右投げ投手。 7番西川選手がライト前ヒットでチャンスを広げると8番磯部選手の押し出しで3点目が入り、 一気に試合の流れが学院に傾きます。 西川選手はこのヒットで本日3安打目。しっかり振り切ったことが、差し込まれても内野の頭を越えた要因でした。 成蹊高校は学院に傾いた流れを何とか止めようと3番手の左投手を投入。 それでも一度傾いた流れは変わらず大量得点に。 9番岸本投手も押し出し、1番宮崎選手が1,2塁間を鋭く抜くタイムリーヒット!(これが本日初めてのタイムリーヒットでした)。 2番内田選手が右中間に2塁打、3番浦野選手がレフト線へ2塁打、四球を挟んで 6番内海選手のレフト線への2塁打でスタートを切っていた1塁ランナーがホームに帰り、この回9点目。 一気にコールド勝ちとなりました。

 相手投手が制球に苦しんでいたとはいえ、5回コールドで勝負を決められた事は、 この後も熱い中、連戦となる選手達には助かったと思います。 欲を言えば、5回のような攻撃が初回からできればと思いますが、 野手陣が立ち上がり不安定な岸本投手を守備から盛り立てて、 冷静に試合をコントロールし、成蹊高校に流れを渡さなかった事が勝因だったと思います。

 次の試合は、シード校の創価高校となり、神宮球場での試合となります。 投手を含めた守りは安定しておりますので、東大和高校戦のように先制点を奪って 優位に戦いを進めていっていただきたいと思います。

 OBの皆様、熱い夏を戦っている現役選手のみんなに球場にて大きな声援をお願いいたします。

 ガンバレ学院野球部!!!



2016.07.17
(文責:三好哲雄 H5卒)