Vol.140 平成28年秋の大会本大会3回戦 vs東海大高輪台 2016/10/22




 秋季大会3回戦、相手は近頃着実に力をつけ、強豪である、東海大高輪台だった。 戦う前の印象では、学院と互角、またはそれ以上で試合展開は全く予想できないものだった。そして 今年の高輪台は130キロを超えるピッチャーを二人そろえており、レベルは誰に聞いても高いものだった。 十分な相手に対し、10/22、神宮第二球場で試合が行われた。

 相手の先発はエースの宮路君。初回学院は三者凡退に打ち取られた。対する高輪台はエース内田が ツーアウトまでテンポよく取るが、三番の宮路君にライトのスコアボードまで高く浮いた球を持ってかれ、 先制のホームランを浴びる。四番にもライト線のツーベースを浴びるが、ここは五番を三振に取り追加点を与えなかった。

 続く二回の学院の攻撃も三者凡退に抑えられ、ここまでは完全に高輪台ペースだった。

 内田は流れに乗り切れず、二回の先頭打者に四球を与えてしまう。送りバントを決められ、 焦ってしまったのか、ボークをとられランナーを無条件にサードまで進めてしまう。なかなか 試合に入り切れてないように見えた内田を救ったのはバックの守備だった。ワンアウト三塁で 迎える八番バッター、ここでサードの亀岡がサードライナーをナイスキャッチ、そのまま ベースを踏みゲッツーでこの回を切った。

 そして三回先頭打者は先ほどいいプレーをして乗っている亀岡、この試合チーム初となるセンター前ヒット。 しかし送りバントや四球などでツーアウト1、2塁にするもあと一本が出ず同点の機会を逃す。

 チャンスの後のピンチとはよく言ったもので先頭打者にヒットを浴びると、続く一番に死球を与えてしまう。 しかし、ここでバントをされるも、内田の切れのいいフィールディングで二塁ランナーをサードでアウトにする。 ここで波に乗れたのか先ほどホームランを浴びたバッターをセンターフライに抑え、後続を断ち無失点に抑える。

 そして試合が動いたのは次の回だった。先頭の浦野がしっかりした選球眼でボールを選びカウントを 有利にすると、甘く入ったストレートをレフトスタンドに同点ホームランを放つ。続く赤尾は早打ちせず しっかり見て四球を選んだ。ここから今まで安定していた宮路君が崩れだした。送りバントや右方向への 打球などでツーアウト三塁にするとワイルドピッチで逆転に成功。

 しかししかし、裏の回でまたもピンチを招いてしまう。先頭打者の1、2塁間の打球をセカンドが投げれずに だしてしまうと、送りバントとレフト前ヒットでワンアウト1、3塁のピンチ。ここで相手ベンチが動いた。 確実に一点をとるためにスクイズを仕掛けたが、これは浮いてしまいサードの亀岡がスライディングキャッチ。 ランナー戻れず、ゲッツーをもらう形となった。

 そして試合が動き始めたのは6回ワンアウトから。早坂が四球を選ぶと続く内田はショートに高いバウンドの 内野安打、こうなると止まらない今年の学院打線。ここでこの日、大活躍の亀岡がレフトへタイムリーヒット、 続く大石の右中間への二点タイムリーヒットでこの回三点を加える。

 その裏の守備も内田はランナーを背負いながらも粘りのピッチングで無失点に抑えた。 ここで相手のピッチャーがもう一人の本格派の増子君に代わる。先頭二人が打ち取られるも、 四番の赤尾がダメ押しとなるソロホームランを放つ。

 ラッキーセブンとなる七回、内田は先頭二人を連続四球で悪い流れとしてワンアウト1、2塁のピンチとなり、 三番宮路君をピッチャーゴロに打ち取るもセカンドへ悪送球でオールセーフとなり満塁にしてしまう。しかし この日の内田は粘りがすごかった、四番、五番を連続でフライに打ち取り、無失点に抑えた。

 次の回も学院らしい小さく、着実に一点を取った。八回裏に、三本のヒットで一点を返されるもしっかり切り最少失点に抑える。 九回も学院は一点を加えると、最終回の守り、最後はゲッツーで締め東海大高輪台に8対2の勝利を収めた。

 今回の試合を振り返ると前の試合の逆転劇が自信になったのか、先制点をとられても慌てることなく自分たちの 野球を貫き、勝つことが出来た。今年のチームを見ていると一試合一試合を教訓とし血肉にして、成長をしている。 グラウンドには恵まれていないかもしれないが、その中で練習したことをしっかり身につけ、強豪校にも 立ち向かえる学院だけの武器を手に入れたような気がする。次の対戦相手は甲子園常連校日大三高、相手のレベルは 確実に上だが、新チーム始動して間もない秋季大会付け入る隙は必ずあると思う。そこを確実に攻め、 ミスを減らすことが出来れば、三高とも戦えるのではないか。

 目指すは甲子園のみ、打倒三高で次も戦います。応援よろしくお願いします。

 ガンバレ学院野球部!!!



2016.10.22
(文責:島田将 H28卒)