Vol.141 平成28年秋の大会本大会準々決勝 vs日大三 2016/10/29




 秋季大会準々決勝。

 相手は甲子園常連、レベルは全国トップクラスの日大三高。今まで戦ってきた相手とは レベルが一段階上のチームだ。しかし選手は名前に圧されていない様子だった。 今回の試合は観客の誰もが三高の圧勝だと思っていたに違いない。しかしこの試合が 動き始めたきっかけを作ったのは皆の予想を覆し学院だった。

 初回いきなり先頭の木屋がセンター前ヒットで出ると四球、シングルヒットでチャンスを 作ると二つのゲッツー崩れで二点を先制した。これで先行逃げ切りをしたかった学院ペース かと思ったが、さすがにそこまで甘くはない三高打線、先発の内田が先頭打者に神宮第二 球場のライトスコアボードのさらに上を行く特大ホームランを浴びる。そして四球と ヒットエンドランで一塁三塁を作られると4番に犠牲フライを軽々打たれ、早々と同点に され、その後もいい当たりを打たれるも何とかしのぎ後続を切った。

 次の回、再び学院がチャンスを作るも無得点だった。そしてその裏ヒット二本と四球で、 満塁にされると、またも四球で押し出してしまい、勝ち越された。その後しっかり ゲッツーをとり最少失点に抑えたが、ここまでで既に打球の速さを見ただけで打撃の差は 歴然だった。

 三回、四回は危なげなく切り抜けることが出来たが、五回こちらもチャンスを作ったが 無得点で悪いムードが漂ってきた、その裏何とかここまで三失点で抑えてきた内田が三高 打線につかまってしまった。先頭打者が上半身を泳がせながらもセンターのフェンスを 越えソロホームランになり、その後も二連打されここでピッチャー佐藤に代わった。 しかし緊急登板となった佐藤もいきなりは試合に入りきれず、ワイルドピッチと四球で 満塁にすると二本の犠牲フライで三点を追加し四点差にされてしまった。

 この後、試合はお互いピッチャーが変わってから全く動くことなく、最終回も三者凡退で あっけなく幕を閉じてしまった。

 この試合、結果は2-6で敗れてしまったが、打球の質、点を取られてからの落ち着き方、 ピッチャーのカウントの取り方などを見てもやはり一ランク上のチームではあった。 しかし、同じ西東京地区、夏の甲子園を目指すうえで必ずぶつかる相手だ、西東京トップの レベルをこの早い段階で知ることができたのはとても良かったと思う。

 この大会はベスト8で終わってしまったがこの結果に満足してはいけない。学院野球部の 目標は常に甲子園出場だ。甲子園常連校の全国制覇に比べると小さい目標に見えてしまう かもしれないが、着実に一つ一つを勝ち進み結果甲子園に出場するといった堅実な目標である。 そのためにこの冬の過ごし方がとても重要になってくる。ここで力をつけ夏甲子園出場 という目標を果たしてもらいたい限りだ。

 ガンバレ学院野球部!!!



2016.10.29
(文責:島田将 H28卒)