Vol.143 平成29年夏の大会2回戦 vs都松が谷 2017/07/13




 夏の大会二回戦は、都立松が谷との試合。夏の大会は本当に何が起こるかわからない。 勝負がついたのは終盤となった。

 この試合の先発投手は背番号11の佐藤(3年)。相手投手はサイドスローの変則フォームで、 テンポ良く投げ込んでくるタイプであった。

 試合は初回にいきなり動いた。一回表学院は先頭の一番佐久間(1年)が左中間に 二塁打を放ち、二番古橋(3年)がきっちり犠打を決め一死三塁のチャンスを作る。 ここで三番浦野(3年)が追い込まれながらもしっかり前進守備をしていなかった 内野にゴロを転がし難なく先制点を挙げる。

 一方先発の佐藤はテンポ良く松が谷打線を押さえ込み、上々の立ち上がりをみせる。 松が谷の投手も初回以降は立ち直り、序盤から中盤にかけて試合は投手戦の様相を 呈してきた。初回先制点を挙げてから中盤にかけての学院は淡白な攻撃が目立ち、 流れが松が谷に傾きつつあった。

 そんな中、六回表ついに試合が動く。先頭打者をエラーで出し、犠打をきっちり 決められ一死二塁。そして、ここから二者連続でヒットを浴び同点とされてしまう。 後続は断ちなんとかこの回は最少失点で切り抜けた。

 七回表、学院はこの試合最大のチャンスを作る。先頭の六番新井(2年)がレフト前 ヒットで出塁すると代打上和野(3年)がきっちり犠打を決め、一死二塁。八番亀岡 (3年)もレフト前ヒットで続き一死一、三塁となる。しかし後続が続かず、この回 無得点に終わる。

 前の回のピンチを抑え、流れに乗る松が谷は佐藤に代わりマウンドに上がった内田 (3年)に襲いかかる。先頭を塁に出し、一死一、三塁からセーフィースクイズで得点。 学院はついに1-2と勝ち越しを許す。

 学院は八回、九回とランナーを出し、九回は二死二塁のチャンスを作るも結局 後一本が出ずに無得点。1-2で無念の二回戦敗退となってしまった。

 ヒットの本数は学院が9本、松が谷が7本で、学院が試合を押していたと私は感じた。 しかし負けは負けだ。前の試合で13点を奪い圧勝し、中々点が入らない展開に焦りを 感じて攻撃が淡白になってしまったのか、、、。 ベンチに入った選手、そしてスタンドで応援していた私たちにも、チーム全体として 目の前の一戦一戦を戦う姿勢が欠如していたのかもしれない。学生コーチとして、 私も責任を感じるところだ。

 今年のチームは打線に爆発力があり、今までの学院にないタイプのチームだっただけに 本当にこのような結果になってしまったのが残念でならない。負ければ必ず悔いは残るが、 これまでの努力に胸を張って、次の道に進んでほしい。一、二年生はこの経験を今後の 戦いに活かして欲しいと思う。

 頑張れ学院野球部!!!



2017.07.13
(文責:後藤大青 H29卒)