Vol.145 平成30年春の大会2回戦 vs岩倉 2018/04/05




 春季大会二回戦、学院はシード校の岩倉高校との試合となった。学院の先発投手は エースナンバーを背負った佐竹(3年)、岩倉高校の先発投手はオーソドックスな 右投げであった。

 序盤は一回戦同様、学院にとっては我慢の展開となった。両チームともに、チャンスで あと一本が出ずに迎えた二回裏、先頭打者に二塁打を打たれると、後続にも三塁打を許し、 さらに捕逸もからんで嫌な形で2点を失った。さらにピンチを招くも、ここは先発の佐竹が 踏ん張りなんとか最少失点で切り抜ける。

 すると、学院も即座に反撃を開始する。一死から八巻(2年)が右越え二塁打を放つと、 四番の笹隈(3年)が三塁打、さらには五番の新井も左安打で続き、同点に追いついた。

 主将、副主将のタイムリーで勢いづいた学院は五回表、右安打で出塁した笹隈を新井、 佐竹の連続二塁打で2点を奪い、勝ち越しに成功する。次の回にも押し出しで一点を奪い、 流れが学院に完全に傾きかけて迎えた六回裏、岩倉高校に粘りを見せられる。

 安打と四球で出したランナーを、二塁打で返され、二点を失った。さらにピンチが続いたが、 後続は打ち取り、なんとかリードを守って5-4で試合は終盤に突入した。

 学院打線は終盤に突入しても、攻撃の手を緩めることなく、七回はワイルドピッチで、 八回は犠牲フライで、それぞれ一点ずつ加えた。七回裏に佐竹が一点を失ったものの、 八回裏は代わった友貞(2年)が三者凡退に抑え、試合は7-5で最終回を迎えた。

 九回表、追加点を奪い勝負を決定づけたい学院は、二死ながら一、二塁のチャンスを作り、 守備から途中出場の倉田(3年)がこの日2本目となる二塁打を右中間に放ち、2点を奪った。 結局学院は五回から九回まで毎回得点し、9-5で岩倉高校に勝利した。

 序盤は相手に先行され、嫌な流れであったが、序盤をミスなく最小失点で切り抜けたことで、 中盤以降の反撃をスムーズに行うことができたと思う。また、一回戦では良い繋がりが 見られなかった打線も、四番、五番のポイントゲッターにチャンスで回すことができており、 攻撃の形がやっと見えてきたなと感じた。

 一回戦では淡白に見えた攻撃も、二回戦では、追い込まれても簡単に終わる打者が少なく、 投手にプレッシャーをかけ続けることができた。それが五回から九回までの毎回得点に つながっていたのではないかと思う。

 このチームの課題とされてた投手も、佐竹は毎回のように走者を背負いながらもなんとか 最小失点で、試合を作り、八回から登板した友貞も直球で押し込むことが出来ており、 次回の登板に期待が持てるような内容であった。

 冬が開けてからは、思うような試合ができず、チームの雰囲気もあまり良くない中で、 春大会を迎えることとなったが、今日の試合で選手たちも自信を持つことが出来たと思う。

 三回戦以降の試合も、先行されても焦ることなく最小失点で切り抜け、中盤以降に 一つ一つのチャンスで確実に得点するという野球をすることができれば、勝ち上がって いけると思う。この勝利は、学院にとって非常に価値ある一勝となったので、三回戦も この調子で、頑張ってほしい。

 一戦必勝、頑張れ学院野球部!!



2018.04.05
(文責:後藤大青 H29卒)