Vol.150 平成30年秋の大会ブロック予選1回戦 vs東京実業 2018/09/09




 秋季大会予選一回戦、新チームの初陣となった東京実業高校(以下東実)との戦いは17-6で 勝利するという、非常に大味な展開となった。

 学院の先発ピッチャーは大瀧(1年)、3回までは毎回ランナーを出すものの、要所を締める 粘りのピッチングで、無失点で切り抜けていた。

 一方、学院は初回に1番八巻(2年)が初球をレフト前に運び、制球が定まらなくなった相手 ピッチャーをせめたてる。3つのヒットと3つの四死球で4点を先取し、相手投手を試合開始 直後にマウンドから降ろした。その後も、3回には7番春名(2年)の中越二塁打、 4回にも2番甲崎(2年)の左越二塁打などで4回表までに10点差をつけることに成功した。

 しかしその裏、度重なる悪送球や四死球、長打などで一挙5点を失ってしまう。初陣で 初のピンチということで選手も硬くなってしまったのだろうか、悪送球などいつもの プレイでは見られないようなミスがこの回では多く見られた。この回の途中から学院は 投手を渡邊(2年)に交代。1失点でピンチを切り抜けると、ここからゲームは序盤が嘘のように 落ち着いた展開となった。リリーフの渡邊は5回にも1点失うものの、落ち着いた ピッチングで東実打線を封じた。緩急を生かしたピッチングで6、7回に3つの三振を奪い、 捕手の篠原(2年)もピックオフプレーでランナーをアウトにするなどの好プレーも目立った。

 試合が動いたのは8回表、3番の岡原(2年)の2ランホームランで2点を追加し、膠着した 試合に区切りをつけた。この試合、岡原は5打数3安打1死球と好調さを見せつけた。 9回にも四死球に9番山縣(1年)のバントヒットを含める3安打を絡めて5点を追加し、 最終回に繋いだ。

 最終回にマウンドに上がったのは背番号1の友貞(2年)。危なげないピッチングで 三者凡退に抑え、長かった試合の最後を締めくくった。

 この試合は投手の大瀧を除く8人のスターティングメンバーが安打を放ち、中でも5人が マルチヒットを記録するなどチーム全体として打撃の好調さが伺えた。課題はこの試合に 関しては、ミスや四球が出た時の流れを断ち切ることだと考える。ミスが連鎖すれば するほど流れは相手に傾いてしまうため、ミスを引きずらず、浮き足立たないことが 重要だと思った。打線の強力さは折り紙つきなので、攻守が噛み合えば次戦も勝利を 手繰り寄せることができるに違いない。

 頑張れ!学院野球部!!



2018.09.09
(文責:三島大晴 H30卒)