Vol.151 平成30年秋の大会ブロック予選決勝 vs明大中野八王子 2018/09/16




 秋季大会予選代表決定戦の相手は明大中野八王子高校。結果は、6対5と 劇的な逆転勝利で、予選突破を果たした。

 学院の先発ピッチャーは大滝(1年)、1回表に1死から四球と連続安打で1点を献上。 その後2死満塁のピンチを招くも踏ん張り、1点ビハインドで試合が進む。

 初戦に17点を挙げた自慢の打線も、3回まで僅かヒット2本に抑え込まれた。 打者13人でフライアウトが9つと淡白な攻撃が目立った。

 なかなか流れを掴めないまま中盤へ。4回表、先頭にヒットを浴びて、送り バントで1死2塁となったところで投手交代。エースの友貞(2年)がマウンドへ。 打者2人を簡単に打ちとり流れを呼びよせる。

 するとその裏、5番薗部(1年)、6番篠原(2年)、7番春名(2年)の連続安打で 同点に成功。その後、2死1,3塁のチャンスも後続が続かず同点のまま、再び 試合は膠着状態に。

 友定は5,6,7回とランナーを許すも、捕手篠原の2度のピックオフなどで追加点を 許さない。援護したい打線も、相手先発投手の緩急ある投球の前に、5,6,7回を ヒット1本に抑え込まれてしまう。

 ロースコアーの中、ノーエラーで踏ん張って来た学院。しかし、先に綻びを 出してしまった。8回表、無死1,2塁のピンチを招くと、続くバッターは送りバント。 しかし、これを捕手篠原がファーストへ悪送球。この間に2塁ランナーがホームへ 生還し逆転される。さらに続くバッターは無死1,3塁でセーフティースクイズを 敢行。幸いピッチャー前へ転がり3塁走者は自重するも、ファーストへのベース カバーがおらず無死満塁に。その後2本の犠牲フライとタイムリーでさらに3点を献上。 2死を取ったところで投手渡邊(2年)にスイッチ。打者1人を抑え、この回を終えた。

 8回裏、あとが無くなった打線は無死から4番佐久間(1年)、5番薗部の連続ヒット、 6番篠原も四球で繋ぎ、無死満塁のチャンスを迎える。7番春名のセカンドゴロの 間に1点を追加。その後、2死満塁となり1番八巻(2年)が走者一掃の三塁打で同点に、 さらに2番甲崎のタイムリーで逆転に成功した。

 最終回は、8回の攻撃で渡邊に代打を送ったため、1年の小泉がマウンドへ。 公式戦初登板も、簡単に3人で締めゲームセット。6対5と劇的な逆転勝利で本戦に 駒を進めた。

 「『打撃』が売りの代」と言っても、やはり打撃は水モノである。安定した守備から 攻撃に繋げていく例年の学院野球の大切さを選手たちも学んだことだろう。また、 投手陣も1年生の大滝、エース友貞は体力不足を露呈した。残り3週間で投げ込みを 増やしていくようだ。劇的な逆転勝利の裏に、しっかりと反省点が出た試合であった。 秋季大会予選、難しい試合を2つ経験し成長できた。本戦は好ゲームを期待したい。

 頑張れ!学院野球部!!



2018.09.16
(文責:島谷太地 H30卒)